Vol.4 ダニエル・ヒーナン選手(三洋電機ワイルドナイツ)

Go! ワラビーズ in Japan
マーク・ジェラード選手

Go! ワラビーズ in Japan

Vol.4 ダニエル・ヒーナン選手
(三洋電機ワイルドナイツ)

 日本ラグビー界では現在、オーストラリア、ニュージーランドなど世界の強豪チームでの代表経験を持つ選手が多数プレーしており、日本のレベルアップにひと役買っている。そこで、かつて豪州で活躍し、現在は日本に舞台を移した元ワラビーズの選手たちを日本からリポートする。
文=山田美千子/写真=山田武

「今、日本で一番強いチームはどこか ? 」。そうたずねられたら、大多数は「三洋電機ワイルドナイツ」と答えるだろう。そう、ダニエル・ヒーナン選手の所属チームだ。
 しかし、なぜかいまだトップリーグでの優勝がない。初優勝をかけた試合の3日前、群馬県太田市の練習場にヒーナン選手を訪ねた。
 チームのアドバイザーを務めるロビー・ディーンズ氏(現ワラビーズHC)が前日まで滞在していたためか、昨年来日した際のワラビーズの練習と雰囲気が似ているような気がした。
 練習後のヒーナン選手は、グランドでの闘志あふれる姿からは想像もつかないくらい穏やか。女性ファンも多いというのも納得できる。今でこそ身長196センチとラグビー選手の中でもひと際目立つが、子どものころは「背は普通で痩せていた」という。その後、ラグビーのスキル・アップとともに体も大きくなり、2003年にはウェールズ戦でワラビーズでの初キャップを手にした。そして07年から活躍の場を日本に。「ちょうどオファーがあって。それで、インターネットでチームについて調べたり、実際に日本でプレーしている豪州出身の選手に話を聞いてみて、歴史もあり、強いチームだったので決めた」と言う。
「日本の人はよくシャワーを浴びますね。練習の前にも浴びている人がいますよ。オーストラリアではそこまではしないです。干ばつの時には(水の使用に)時間制限もありましたしね」と驚いていたが、日本の生活も楽しんでいるという。ただ、「納豆は苦手で…」。これには同意。意気投合した(日本人だけど私もダメ)。
「フレンドリーだし、真面目で、チームにもよく溶け込んでいます」と、スタッフの池田誠悟さんにヒーナン評を伺っている傍らから「英語でお願いしまーす」と、流暢な日本語で割り込んでくる。言葉の壁もクリアできているようだ。
 日本での3シーズン、彼がチームに与えたものも大きいが、自身も多くのものを得たことだろう。いつまでもこの笑顔を日本で見たい、でも、もう1度、ゴールドのジャージを着て駆け回る姿も見たい…。ふと、そんなことを思ってしまった。
 残念ながら、チームはトップリーグ優勝を逃してしまった。しかし、2月28日に行われた日本選手権決勝では勝利し、見事3連覇を果たした。

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