Vol.5 スコット・スタニフォース選手(横河武蔵野アトラスターズ)

Go! ワラビーズ in Japan
スコット・スタニフォース選手

Go! ワラビーズ in Japan

Vol.5 スコット・スタニフォース選手
(横河武蔵野アトラスターズ)

 日本ラグビー界では現在、オーストラリア、ニュージーランドなど世界の強豪チームでの代表経験を持つ選手が多数プレーしており、日本のレベルアップにひと役買っている。そこで、かつて豪州で活躍し、現在は日本に舞台を移した元ワラビーズの選手たちを日本からリポートする。
文=山田美千子/写真=山田武

 毎年3月末から4月初旬にかけて、各チームから退団・引退選手、新加入選手の発表が行われる。別れと出会いの季節である。今年はその中に、トップ・イーストの横河武蔵野アトラスターズ(以下、横河)に所属していたスコット・スタニフォース選手の名前もあった。
 スコット選手は1977年12月12日NSW州生まれ(32歳)。高校代表、19歳以下代表、21歳以下代表と各世代の代表を経験した後、オーストラリアA代表、ワラビーズに選出。ワラビーズのキャップは12。99年と2007年の2度のワールドカップに出場し、初キャップが99年のワールドカップ(アメリカ戦)というから驚きだ。スーパーラグビーでも活躍し、スーパー12のワラタスでデビュー。その後、一時ヨーロッパでプレーする。06年、スーパー14開幕とともに、パースに拠点を置くウエスタン・フォースに加入。WTB、CTB、FBというバックス・ポジションすべてをこなせるユーティリティー・バックスだ。09年、日本の横河へ。
 チームは、前年(08−09シーズン)にトップ・リーグから無念の降格。スコット選手が加入したのは復帰に向けての挑戦の年であった。それだけに、彼にかかる期待は、チーム・メイトのラディキ・サモ選手への期待とともに大きかった。その期待に見事に応えてくれたのは、第3戦の秋田ノーザンブレッツ戦。スタメン出場で4トライ(前半2、後半2)を奪う活躍だった。リーグ戦最終節には、同じくこのシーズンから日本へ活躍の場を移したマーク・ジェラード選手の所属するNTTコミュニケーションズ・シャイニングアークスと対戦。残念ながら7対13で敗れ、リーグ戦を10勝1敗で終えた。そしてトップ・リーグ昇格を賭けた入替戦。相手は創部80年を迎えた日本ラグビー界の老舗、近鉄ライナーズ。スコット選手は後半56分に背番号21をつけて登場。タックルにも強くボディ・バランスの良さを感じた。力強いランも健在。さすがだ。結果は8対28で敗れトップ・リーグ昇格はならなかった。横河での試合出場は12試合。スタメン出場4試合、途中交代出場8試合。合計10トライ。スコット選手の日本での挑戦は終わった。
 彼は、北半球の日本でのシーズン終了直後、南半球のオーストラリアに戻って、古巣ウエスタン・フォースでプレーしている。ラグビー漬けの1年だ。来年2011年はワールドカップ。彼にとって3度目となるのか。今後の活躍にも注目したい。

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