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日本人学級と国際学級を併設し、日々交流しながら学べる世界有数のインターナショナル・スクール「シドニー日本人国際学校(Sydney Japanese International School / SJIS)」。それぞれの学級の特色や、現地校にはない同校の魅力、進路や体験を語る卒業生のインタビューを紹介する。
2つの学級の特色と学びの魅力

──日本人学級と国際学級、それぞれの特色を教えてください。
日本人学級では、日本の学習指導要領に基づいたカリキュラムを用いて、母語である日本語の力をしっかりと育てていくことを重視しています。国語や社会などの教科を通じて、日本語による思考力・表現力を伸ばすと共に、日本文化や習慣に対する理解も深めていきます。また、毎日1時限あるネイティブ教師との英語授業にも力を入れており、日本と世界の架け橋としてグローバル社会に貢献できる人材の育成を目指しています。
国際学級は、NSW州のカリキュラムに基づき、英語を主とした教育を少人数クラスで行っています。個々の生徒の学習進度に合わせた丁寧な指導を行い、学習面だけでなくリジリエンスプロジェクト(困難な状況を乗り越え、逆境から立ち直る心の回復を鍛えるプログラム)にも力を注いでいます。また、日本語のネイティブ教師の授業も毎日行われており、日本語・日本文化に触れる機会を大切にしています。
──駐在のご家庭が多く、帰国後の学校生活にスムーズに適応できると伺いました。
本校の日本人学級では、日本の学校と同じ教科書を使って学ぶことができます。保護者が海外赴任となり、そこに帯同している児童・生徒は、生活や学校環境が大きく変化することになり、沢山の不安があると思いますが、本校では日本と変わらない環境を継続できるので、編入の際も心のストレスが最小限になるのではないかと思います。また、帰国後も無理なく日本の学校にスムーズに合流できる点は、駐在のご家庭にとって大きな安心材料となります。
毎日1時限あるネイティブ教師との英語の授業では、レベル別の授業を展開していいるため、基礎からしっかり語学力を身に付けることができます。日本のカリキュラムを継続しながら、更に語学学習があり、オーストラリア文化に触れながら学校生活を送っていくことができる点は、本校ならでは環境です。語学学習発表会や、TOIECブリッジ、日本の英検も受験できるので、日々の学習成果を確認できます。
1人ひとりに寄り添う進路指導と受験対策の充実

──受験対策や進学指導についてお聞かせください。
イヤー7、8の段階から、生徒1人ひとりの将来の夢や目標を聞き、性格、興味、関心、学習面などを含めて「自分を知る」ことから進路指導を行います。望ましい進路選択ができるよう、情報収集を進めながら、自分で調べる力を養い、教員もアドバイスを行います。
また、「自分の希望」と「集めた情報、知識」をもとに進路計画を立て、中学卒業後の進路が将来の職業にどうつながるのかを考えていきます。どのような高校や教育課程が適しているのかを検討し、イヤー9の9月頃までに高校の情報収集を終え、具体的な手続きを進めます。特に、年内に出願が締め切られる高校も多いため、見落としのないよう十分にサポートします。
本校の中学部の生徒の進路は、大きく2パターンに分かれます。①本校の中学部を卒業する ②中学部在籍中に帰国し、日本の中学校(私立、公立)へ編入する。近年、日本では私立高校だけでなく、公立の中高一貫校も増えており、中学の段階で帰国編入するケースもあります。
本校の中学部を卒業した場合、主に以下の2つの進路が選択されます。①日本の高校へ進学 ②IEC(Intensive English Centre)や現地校へ進学。日本の高校へ進学する場合、本校の生徒は「帰国生」として、帰国生向けの推薦入試や一般入試に加えて一般の推薦入試など、さまざまな受験方法を利用できます。本校では、文部科学省の教育課程をイヤー9の12月までに修了するカリキュラムを組んでおり、一般入試を目指す場合は、その後の期間を各自の受験対策に充てることが可能です。
評定(内申点)も日本の文部科学省が定めている*3観点(「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」)の5段階の「絶対評価」です。本校は少人数で生徒1人ひとりと各観点のゴールの共有がしやすく、また落ち着いた環境の中で学びを深められることができるので、高い評定を取る生徒が多いです。
そして、本校の進路指導の大きな特長は、面接指導・作文指導・小論文指導が非常に手厚いことです。個別の進路に合わせた徹底的なサポートを提供し、生徒1人ひとりが自信を持って次のステップに進めるよう支援しています。
*2020年から学習の評価指針として、「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の3観点が挙げられている。
──最後に、貴校への入学、または進学を検討しているファミリーに向けてメッセージをお願いします。
SJISは、日本とオーストラリア、両国の教育の“いいとこどり”を実現した教育カリキュラムを提供しています。日本の在外公館としての日本人学校でありながら、NSW州認可の私立学校でもある本校は、まさに国際的な学びの場です。
毎日行われる語学授業(日本語・英語)を通じて、生徒たちは確かな言語力を身に付けていきます。また、全学年にわたり少人数制のクラスを実施し、生徒1人ひとりの個性やニーズに応じたきめ細やかなサポートを行っています。
在籍している児童・生徒のバックグラウンドも多様で、日本から来たばかりのご家庭のお子さんに加え、シドニーに永住されているご家庭、また日本のバックグラウンドを持たないご家庭のお子さんも在籍しています。そうした多文化の中で、互いを尊重し合いながら学べることは、SJISならではの魅力です。
本校は「世界の架け橋となる人材の育成」を教育理念に掲げ、礼儀正しさ、誠実さ、責任感、正義感、寛大さ、忍耐力、敬意という7つの価値観を大切にしています。子どもたちが自分らしく、そしてたくましく育つことができる環境を整えております。ぜひ一度、SJISの温かく活気ある雰囲気を感じにお越しください。

卒業生の声
原田曜平さん(イヤー6からイヤー8まで日本人学級に在籍)

SJISに通って良かったと思うのは、やはり日本人とオーストラリア人が一緒に通える日本人学校が、当時はここだけだったという点です。今はまた環境も変わってきていると思いますが、私が通っていた頃は、日本の駐在員が非常に多く、47都道府県出身の子たちと出会うことができました。それに加え、オージーとも日常的に生活を共にできたことで、ただ東京の公立学校に通っていたら得られないような、幅広い人間関係の中で育つことができたと思います。それが、自分にとって視野が広がる大きなきっかけになりました。
学校生活では、「イエローソックス」という野球チームに入っていて、それが一番力を入れていた活動です。今でも、そのチームのみんなで書いたサインボールを自宅に飾っています。
SJISで得た一番大きなものは、やはり多様な人びとに触れた経験です。現在、私は「世界のZ世代研究」を専門にしていて、さまざまな国を訪れながら、現地の若者たちにインタビューを行っています。まさに、あのときの多様性に触れた体験が、今の仕事に直結していると感じます。
進路としては、帰国後に中野第二中学校に転入し、その後、私立の巣鴨高校に進学。大学は一浪して慶應義塾大学の商学部に入りました。卒業後は株式会社博報堂に入社し、広告・マーケティングの現場で経験を積みました。現在は、芝浦工業大学デザイン工学部で教員を務めています。専門分野はUX(ユーザーエクスペリエンス)と、世界の若者研究、そしてマーケティングです。
私が在籍していた頃は、SJISが世界で一番生徒数の多い日本人学校だったと記憶しています。現在は駐在員の数が減り、日豪どちらの国も経済的な課題を抱える時代に入っています。だからこそ、最後に後輩へのメッセージとして、これからの世代には、日本とオーストラリアの架け橋として活躍してもらいたいです。両国の文化や経済をつなぐ存在になってくれることを期待しています。
五十嵐岳さん(イヤー3からイヤー8まで日本人学級に在籍)

私はイヤー3の時に家族でシドニーに移住し、永住権を取得して30歳までオーストラリアで暮らしました。移住当初、母に「現地校に行く?それとも日本人学校に行く?」と聞かれ、兄弟は現地校を選びましたが、英語が得意ではなかった私は日本人学校を選びました。子どものころは特に意識していませんでしたが、今ではこの選択が本当に良かったと思っています。現地校に通えば英語の習得は早かったかもしれません。しかし、日本語や日本文化への理解、自分のルーツへの自覚といった面では、日本人学校だったからこそ育めたものがたくさんあります。
先生たちは教育にとても情熱的で、すてきな出会いばかりでした。生徒も全国各地から来ていて、シドニーにいながら多様な価値観に触れられたのも印象的でした。スクール・バスでの通学中、自分のクラスだけでなく、他の学年の子たちとも交流できたことが楽しい思い出です。バスの中では読書をしたり、友達と話したり、教科書を開いてテスト勉強をしたりしていました。また、私はサッカーが好きで、毎日休み時間には友達とボールを追いかけていました。
勉強は得意ではなかったのですが、授業は楽しくて、今思えば先生が面白く教えてくださったからこそ、自然と関心を持てたのだと思います。また、絵を描くことも好きで、運動会や合唱コンクールのポスターを描いたり、国際絵画コンクールで最優秀賞を頂いたことも。オーストラリアを代表する芸術家ケン・ドーン氏にお会いできたのも、忘れられない思い出です。それは、今でも私のアーティスト・キャリアに大きな影響を与えています。
イヤー8からは現地校に通い、高校を卒業後、TAFEに進学して保育士になりました。自分が通っていた母校の保育士として働くこともできました。その後、日本に帰国し、幼稚園で講師として勤務。現在は絵描きとして活動しています。子どものころに描いていた漠然とした夢、「保育士と画家」どちらもかなえることができました。
かつて自信がなく臆病だった私は、好きなことに挑戦し、失敗を重ねながら少しずつ成長してきました。英語が苦手で悩んだ時期もありましたが、必要に迫られ努力する中で自然と話せるようになりました。失敗は怖くありません。挑戦することで、自分の力になります。皆さんも今できる「楽しいこと」をたくさん経験し、家族、友人、自分との時間を大切にしてください。


Sydney Japanese International School
●住所: 112 Booralie Rd. , Terrey Hills NSW
●Tel: (02)9450-1833
●Email: registrar@sjis.nsw.edu.au
●Web: www.sjis.nsw.edu.au
●インスタグラム: @sydney_japanese_school
●フェイスブック: @SJISAU