福島県知事がシドニー訪問、オーストラリア市場で誘客強化

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内堀雅雄福島県知事(左)とディーン・ロング・オーストラリア旅行業協会CEO


 オーストラリア・シドニーのラディソン・ブル・プラザ・ホテルで5月26日、福島県の内堀雅雄知事がオーストラリアの旅行業界団体「オーストラリア旅行業協会(ATIA)」と、観光誘致に向けた協力覚書を交わした。県が海外での誘客強化に向けて、知事自ら現地を訪れ旅行業界トップと直接対話するのは初めてのこと。福島県は近年、オーストラリアを重点市場と位置づけPR活動を続けてきた。今回の訪問で内堀知事は、現地旅行業界トップに対し、福島の安全性や魅力、観光資源について直接説明し、今後の連携強化を呼び掛けた。協力覚書には、福島への視察旅行(ファムトリップ)の実施や、視察後に旅行商品を販売するためのプロモーションを進めることなどが盛り込まれた。知事は締結式で「オーストラリアの皆さんに『福島に来てよかった』と思ってもらえるよう、県としても最大限の努力をする」と強調した。

知事の来豪に合わせ、福島県産品のPRイベントなども開催。会場はシドニーの日本食レストラン

 締結式後の会見で内堀知事は、「オーストラリアの皆さんの日本への関心の高さを肌で感じた。今後は、福島を訪れる外国人旅行者の中で、オーストラリア人が最も多い、という状況を目指したい」と意気込みを語った。また、全国的に課題となっている「オーバーツーリズム」(観光地の混雑)については「福島は日本で3番目に広く、現状問題はない。むしろ多くの人に来て頂きたい」と述べ、更なる誘客に意欲を見せた。オーストラリア旅行業協会のディーン・ロング最高経営責任者(CEO)は「日本は他に類を見ないほど観光地として復活しており、福島もオーストラリア人の新しい旅先として注目されるだろう」と期待を寄せている。





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