
オーストラリア・クイーンズランド州を拠点に活動するブリティッシュ・スタイルのブラスバンド、「ブリスベン・ブラス」が日本に旋風を巻き起こした。1981年に設立された同団体は、現在約130人のメンバーがA・B・Dの3つのグレードに分かれて所属。7歳から93歳まで幅広い年齢層が在籍し、地域イベントや全国大会、音楽教育活動を通じて、音楽文化の発展と地域社会への貢献を続けている。
その中核を担う「ブリスベン・ブラス2(BB2)」が、2025年大阪・関西万博のオーストラリア館公式文化プログラムに参加するため来日した。6月28日に、大阪を拠点に活動する大阪ハーモニーブラス、イモータル・ブラス・エターナリー(Immortal Brass Eternally)と共に、「Brisbane Brass meets OHB & IBE」と題した日豪ジョイント・コンサートに出演し、満場の観客を魅了した。

また、7月6日には、東京で開催された国内最大の英国式ブラスバンド・イベント「東京ブラスバンド祭」に特別ゲストとして出演。その確かな演奏技術と表現力で、聴衆から大きな喝采を浴びた。
6月29日から7月3日にかけては、大阪・関西万博のオーストラリア館で連日演奏を実施。記録的猛暑となる36度超えの中でも、多くの来場者が足を止め、彼らの熱い演奏に耳を傾けた。
中でも話題を呼んだのは、オーストラリア館の公式マスコットであるコアラの「ココ」が、オーストラリア国歌「Advance Australia Fair」の指揮に挑戦したサプライズ演出。可愛らしい姿でタクトを振るココに、会場からは笑顔と拍手があふれ、音楽を通じた友好の象徴として記憶に残る一幕となった。

音楽を通じた国際交流の架け橋として、ブリスベン・ブラスは今後も注目を集めそうだ。
