第4回 ワーキング・ホリデー・ビザ① ワーキング・ホリデー・ビザの落とし穴

人気コンサルタントが解説!

これだけは知っておくべき!

豪ビザ入門

海外でキャリアを築くために欠かせないのが、ビザ設計。オーストラリアで取得できるさまざまなビザに関して、これだけは知っておくべきというポイントや注意点をプロに学ぼう。

第4回 ワーキング・ホリデー・ビザ①ワーキング・ホリデー・ビザの落とし穴

ワーキング・ホリデー・ビザ(Subclass 417、WHビザ) を利用して毎年約8,000人から1万人の日本人の若者が来豪します。WHビザは日豪友好の要として1980年の初めに、故・大平首相(当時)が豪州を訪れた際、フレイザー元首相との間で提携され、日本にとって豪州はワーキング・ホリデー条約を結ぶ初めての国となったのです。

WHビザ保持者はロングステイ・ビジネス・ビザ(457)の申請が可能です。しかし、この申請の際に陥る落とし穴があります。WHビザは1つの雇用主の下では6カ月以上働くことができません。しかし、豪州にある会社でワーキング・ホリデー・メーカーとして働き始め、後に雇用主に気に入られてスポンサーされることも多くあります。

その際、ビジネス・ビザ(457)申請の審査は約3カ月かかりますが、多くのWHビザの人たちはビジネス・ビザを申請した後は、次のビジネス・ビザを既に申請していることから、たとえ1つの雇用主の下で6カ月以上働いても問題ないと思ってしまいます。しかし、これは違法行為であり、移民局も調査を行い、6カ月以上の同じ雇用主での雇用の事実が判明した場合、即刻国外追放となります。移民局はWHビザからビジネス・ビザを申請する場合、6カ月の規定を守らないケースが多いことを知っており、スポンサーを行う会社の給与の支払い記録を詳しく調べたり、ビザ申請者の銀行口座を徹底的に調べます。もし、強制送還されることになれば、申請者本人は向こう3年間豪州への入国ができなくなります。また、スポンサーをした企業もそれ相応のペナルティーが科せられるのでこの落とし穴には十分に注意しましょう。

ワーキング・ホリデー・ビザとは?

ワーキング・ホリデーとは、豪州で休暇を楽しむことを目的に、WHビザというビザを日本で申請し、申請者本人の自己責任において自由に海外生活を体験する制度です。豪州に滞在中はアルバイトをしたり学校へ通ったり、旅行をすることができます。そのため、WHビザから旅行者ビザへの豪州国内での切り替えは難しいものとなっています。日本でインターネットから申請した場合は270ドル、承認には約1週間かかります。

●申請条件

・ 申請時、豪州国外に滞在中であること

・ 以前にWHビザで豪州に入国の事実がないこと

・ 申請時、満18歳から30歳まで

・ 豪州入国予定日の12カ月以上前ではないこと

・ 扶養義務のある子どもを同伴しないこと

・ 健康であること(レントゲンを含む健康診断結果の提出が必要な場合もあります)

・ 個人で健康保険に加入すること・ 往復の航空券のほかに最低5,000ドルの資金があること

●ビザ承認後の規定

・ ビザ承認日より12カ月以内に豪州入国のこと

・ 豪州入国日より合計12カ月間の滞在が可能

・ ビザ有効期間中は豪州出入国が自由

・ 同一の雇用主の下で最長6カ月まで就労が可能

・ 最長4カ月まで就学が可能


日本ブレーン・センター・オーストラリア社長
山口正人

シドニーで日本人に向けたビザ申請代行・ビザコンサルティングなどを行う、(株)日本ブレーン・センター・オーストラリアの創設者。豪州のビザ事情を知り尽くす。

新着記事

新着記事をもっと見る

NICHIGO CHANNEL

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る