豪州ビザ最新情報/レジデント・リターン・ビザ


レジデント・リターン・ビザ

―ビザ取得の必要性や条件など―

雇用主指名ビザ(subclass 186)、技術独立ビザ(subclass 189)、パートナー・ビザ(subclass 801)など、永住権取得のための道はさまざまです。何かしらのビザを通じて永住権を取得するとオーストラリアに永住がかなうわけですが、今回は永住権取得後のお話をしたいと思います。

永住権が下りると、例えばビザ認可通知に“Must Not Arrive After 01 April 2017”などと記載がされます。基本的に永住権が下りた日から5年後の日付になりますが、上記で挙げた例で言うと「2017年4月1日以降は入国出来ません」ということになります。「永住権を取得したのに有効期限があるのか」、また「自由に出入国出来るわけではないのか」と思う方もいるかと思います。

永住権とは読んで字のごとく「永久にオーストラリアに滞在出来る権利」です。しかし、オーストラリアで暮らすことを保証する権利ではあるものの、オーストラリア国外へ出た場合、再入国ビザ「レジデント・リターン・ビザ(RRV/subclass 155)」が無いと永住権を持っていてもオーストラリアへの再入国が出来なくなってしまう可能性があります。つまり、永住権保持者がオーストラリアに再入国する際にはRRVが必要になるというわけです。

RRV申請の基本的な条件は、申請日からさかのぼって過去5年のうち合計で2年以上、永住権保持者としてオーストラリアに滞在していることであり、条件を満たすことで5年間有効のRRVが発給されます。また、上記の条件を満たせない場合(過去5年のうち合計で2年未満)は、オーストラリアの利益になるビジネスや職業におけるつながり、または個人的、文化的なつながりを証明し移民局が認可すれば1年間有効のRRVが発給されます。もちろん、期限前にオーストラリアへ再入国し、“申請日からさかのぼって過去5年のうち合計2年以上”に達するまで出国することなくオーストラリアの滞在歴を積むことも1つの方法です。

前述の“オーストラリアの利益になるつながり”ですが、合計2年以上という滞在条件を満たせない場合、オーストラリアを不在にしていた理由が何だったのかということより、オーストラリアにどれだけ貢献出来るのかという点を証明書類をもって審査されることとなります。例えば、オーストラリアにとって有益なビジネスを経営している、家族がオーストラリアに永住している、オーストラリアに不動産があるなどの証明をしなければなりません。

滞在条件を満たせず、オーストラリアの利益につながる証明も出来ないといった場合、RRVの取得は非常に難しくなります。場合によっては、苦労して取得した永住権を最初から申請し直さなければいけないといった事態にもなりかねません。また、オーストラリア国外からのRRV申請も難しいとされておりますので、滞在条件を満たしつつ、出国前には必ずRRVの有効期限を確認するようご注意ください。



清水英樹(Hideki Shimizu)
◎QLD州弁護士、ビザ・移民法政府公認アドバイザー(MARN9900985)。「清水国際法律事務所」筆頭弁護士所長のほか、移民ビザ専門コンサルティング会社「GOオーストラリア・ビザ・コンサルタント」、各種不動産売買手続き専門法律事務所「Conveyancing Home QLD」を経営する。

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