豪州ビザ最新情報/飲食業界におけるビザ申請で必要な職業証明について


飲食業界におけるビザ申請で必要な職業証明について

昨今、飲食業界におけるビザ申請に関する質問を、多くの方から受けるようになりました。そこで、今回は必要となる職業証明について解説したいと思います。

コックとシェフの違いとは

コックは、いわゆる調理師です。そのため、一通り厨房での仕事ができるスキルと資格を有する人物と判断されます。一方で、シェフは料理長です。コックは資格が取得できれば誰でもなれますが、シェフはそこからの経験と努力が必要になります。学校を卒業したばかりの方がすぐにシェフとして働くことは、幾つかの特別な例を除いてはなかなか難しいと考えましょう。

移民法における区分

現在、コックは短期職種リスト、シェフは中長期職種リストに含まれており、コックで457(2018年以降、TSS)の申請を行う場合、永住権につなげることはできません。そのため、シェフとしてビザ申請を行えば良いということになります。

しかし「Australia and New Zealand Standard Classification of Occupations(ANZSCO)」では、それぞれ以下のように定義されています。

・コック-「2年の実地研修を含むサーティフィケート2」または「サーティフィケート4」または「3年の職歴」
・シェフ-「ディプロマ以上」または「3年の職歴」

シェフは学歴の面でディプロマ以上の関連する学歴が必要であり、業務内容は、コックとしての業務に加え、メニュー考案、予算組み、人材育成といった管理者レベルの業務が主になります。

18年3月以降、TSSビザの申請条件として学歴に関係なく2年以上の職歴が必要となります。就学以前に関連する職歴がない場合、キッチン・ハンドから始めてコックとして働いたという説明なら分かりますが、最初からシェフとして働いたという説明は難しくなります。調理師学校に通いながら、どこかのお店でシェフとして働いていたというのは矛盾してしまうわけです。

働くお店と料理の種類

働くお店により、コックは良くても、シェフはダメと判断される場合もあります。基本的にフランチャイズ系のお店やテイク・アウェイ主体のお店、簡単なおつまみを出すお店ではシェフを雇っていることを証明するのが難しくなります。シェフという職種が絶対に認められないわけではありませんが、シェフの必要性を通常以上に証明しなければなりません。そのため、スポンサーしてもらおうと考えている方は、働くお店で本当にビザ取得が可能なのかを、専門家と確認する必要があります。現在の移民局は、日本食やタイ料理の料理人などを、特殊技術ととらえてシェフとして認める傾向にあります。



清水英樹(Hideki Shimizu)
◎QLD州弁護士、ビザ・移民法政府公認アドバイザー(MARN9900985)。「清水国際法律事務所」筆頭弁護士所長のほか、移民ビザ専門コンサルティング会社「GOオーストラリア・ビザ・コンサルタント」、各種不動産売買手続き専門法律事務所「Conveyancing Home QLD」を経営する。

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