豪州ビザ最新情報/正真正銘である証明

豪州ビザ最新情報

正真正銘である証明

―457就労ビザ、500学生ビザ申請時の注意点―

「457就労ビザ」や「500学生ビザ」の申請で“Genuine”という言葉を耳にされた方は多いのではないでしょうか。

“Genuine”を直訳すると“正真正銘”“本物の”“偽りのない”という意味ですが、近年この“正真正銘”である証明を求められる機会が多くなりました。

457就労ビザの場合、スポンサー会社が申請するノミネーション申請において、“正真正銘のポジション(Genuine Position)”であることの説明が必要となり、ノミネーションを受けるビザ申請者が就くポジション、つまり指定する職種はスポンサー会社にとって欠かせないポジションであり、かつ業務内容がANZSCO職業要項に沿った内容で占められていることを証明書類と併せて説明しなければなりません。

そもそも上記は、外国人労働者を雇用することでオーストラリア人(市民、永住者)の雇用機会を奪われないようにするための対策であるため、元々存在するポジションであれば、オーストラリア人の採用を試みたが採用に至らなかったことの説明、新設のポジションであれば、新設に至った理由や今後のビジネス展開などを事業内容や体系に基づき説明していくことが必要です。

一方、500学生ビザや590ガーディアン・ビザの場合、“正真正銘の一時滞在(Genuine Temporary Entrant/GTE)”と言われる審査があります。GTE審査は移民法第499条にある指示書第69号で定められる以下の項目に基づいて行われます。

  • ●ビザ申請者の状況
  • ●ビザ申請者の滞在歴
  • ●ビザ申請者が18歳未満の場合、親権者や保護者もしくはパートナーの意思
  • ●その他関連事項

また審査には、ビザ申請に当たりその学校並びにコースを選んだ理由、オーストラリアを留学先として選んだ理由、母国の学校ではいけない理由、帰国後の就職や進学の予定、これまでの滞在歴などを踏まえた説明を作文にして、証明できる書類があればそれらと併せて移民局へ提出することが求められます。

つまり、オーストラリア国内での滞在を単純に引き延ばしたいからといった不純な目的ではないことを証明する必要があります。

457就労ビザ、500学生ビザのいずれのビザ申請であっても言えることですが、審査官を納得させられるのに十分な“正真正銘”の説明や書類提出が必要になりますので、きちんとした意思を持って申請の準備をされることをお勧めします。


清水英樹(Hideki Shimizu)
QLD州弁護士、ビザ・移民法政府公認アドバイザー(MARN9900985)。「フェニックス法律事務所」筆頭弁護士所長の他、移民ビザ専門コンサルティング会社「GOオーストラリア・ビザ・コンサルタント」、各種不動産売買手続き専門法律事務所「Conveyancing Home QLD」を経営する。

新着記事

新着記事をもっと見る

NICHIGO CHANNEL

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る