豪州ビザ最新情報/オーストラリアのビザ・ゴシップ その5

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オーストラリアのビザ・ゴシップ その5

オーストラリア首相交代

8月下旬、オーストラリアの政界に激震が走りました。

ピーター・ダットン大臣がマルコム・ターンブル首相へ党首交代の挑戦状を叩き付けたかと思えば、その夢がかなわないまま敗北。その後、一度は落ち着いたかに見えたターンブル政権もダッチ・ロールに入り、ついに瓦解。最終的には、連邦財務大臣を務めていたスコット・モリソン大臣が新首相として誕生することに落ち着きました。

これによって、本当に党内が落ち着いたかどうかは、これからのモリソン新首相の手腕に掛かりますが、来年の選挙を考えると、比較的短命政権として終わる可能性もあります。そのため、モリソン新政権の役割としては、一連のごたごたで失った党内の信頼をどのように回復するかに焦点が当てられるでしょう。

敗れた挑戦者であったダットン大臣は、最終的に内務省の大臣に改めて着任することになりました。しかし、内務省からは移民局が切り離されることになり、その結果、2014年以降その座に君臨していたダットン大臣が移民局の長から退任する結果となりました。同大臣の下で一定の方向に傾いていたオーストラリアの移民政策が、今後どのように方向転換するかは衆知の注目の的です。

移民局をなくしたり、また復活させたり、これにより全てのウェブサイトや移民局のメール・アドレス並びに印刷物なども変更せざるを得なくなり、血税がこんなところに使われてしまうのは、大変複雑な思いがします。

コールマン新移民局大臣

再度、復活した移民局の新大臣にデビッド・コールマン大臣が着任しました。

現政権の主流となっている保守派の中でも、コールマン新移民相は、他民族政策を肯定し、既得権益による新規成長勢力の成長の邪魔を良く思っていない人物と考えられています。ひょっとしたら、これから移住を考える人には朗報かもしれないと思わせるような情報です。そもそも、コールマン新移民相の選挙区は、オーストラリアの中でも中国系の有権者が割合が最も高い選挙区と言われています。選挙で勝つためには、まず温和な移民政策からという期待も持たれます。

ターンブル前首相の求心力低下が基となり起こった8月の内閣改変劇でしたが、最終的には移民政策の緩和につながるのではと期待を持たせるような結果となりました。超保守派のダットン議員が党首では国民からの信任が得られないことが露呈した中、しばらく移民政策は温厚路線を進むことになるかもしれません。


清水英樹(Hideki Shimizu)
QLD州弁護士、ビザ・移民法政府公認アドバイザー(MARN9900985)。「フェニックス法律事務所」筆頭弁護士所長の他、移民ビザ専門コンサルティング会社「GOオーストラリア・ビザ・コンサルタント」、各種不動産売買手続き専門法律事務所「Conveyancing Home QLD」を経営する。

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