私のビザ申請は夫の永住資格が理由で却下されてしまいました。

ビザあれこれ

第5回
ビザあれこれ

豪州で暮らす私たちにとって切っても切り離せないのがビザの問題。そんなビザを巡るさまざまな疑問について専門家が分かりやすく解説する。

Q: 私は3カ月前にオーストラリアで夫と結婚して、その直後に配偶者ビザを申請しました。スポンサーとなる夫は日本国籍を持ち、2年前に技術独立移住ビザを日本で取得しています。夫は3カ月前に日本での職を辞めて私と一緒にオーストラリアに移住しました。私たちは付き合いが長く、十分な貯蓄もあります。しかし、私のビザ申請は夫の永住資格が理由で却下されてしまいました。どうやら夫は永住者と見なされないためにスポンサーとして認められなかったようです。どうしたらよいでしょうか。(32歳女性=主婦)

A: オーストラリアの永住者は配偶者ビザのスポンサーになることができます。移民規則は永住者の定義を次のように記しています。「オーストラリアの永住ビザを持ち、通常オーストラリアにいるオーストラリアの国籍を持たない者」。したがって、永住ビザを持っていてもオーストラリアに滞在していないとスポンサーになれません。

あなたのケースでは、ご主人は日本で永住ビザを取得した後も日本で就労を続けており、2年後にあなたとオーストラリアに来て結婚をするまでオーストラリアに住まなかったために、配偶者ビザ申請時に永住者としてみなされなかったのではないでしょうか。

「…通常オーストラリアにいる…」の定義はありませんが、移住省がその審査で決定を下すために考慮するのは主に次の3点です。

①スポンサーがどの国を自身の居住国として考えていたか(例:妻との共同名義でアパートの賃貸契約を交わしており、オーストラリアに居住していた)。

②配偶者ビザ申請からさかのぼって過去2年間にスポンサーがどの国にいたか(例:日本に20カ月、オーストラリアに4カ月いた)。

③スポンサーとオーストラリアとのつながり(例:就労、投資、ビジネス経営、親戚・友人の有無、不動産の所有、オーストラリア国籍を持つ子どもの有無、など)。

移住省の却下の決定が不服なら一定期間内に移民再審査請求局(Migration Review Tribunal)という裁決機関に再審請求をすることができます。ご主人が永住者の定義を満たすか否かの審査はまず配偶者ビザの申請時にあるので、配偶者ビザ申請日にご主人が通常オーストラリアにいて、なおかつ、申請中も永住者であったことを証明せねばなりません。

このように、永住ビザを持っているからといって誰もがスポンサーになれるとは限りませんのでご注意ください。


ビザあれこれ

飯田求(いいだ・もとむ)
Iida & Company Pty Limited

メルボルンで高校・大学卒業後、2002年10月から移住手続き認定代行業者として勤務。多種多様な就労・技術・家族・一時居住ビザや技術査定の申請代行実績を持つ。また、ほかの移住手続き認定代行業者にも専門的なアドバイスを提供している。
MARN 0213050 (移住手続き認定代行業者登録番号0213050)

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