日本の家族を呼び寄せる「両親ビザ」とは?

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Q 現在、永住者として5年以上メルボルンに在住しています。父が亡くなり、日本に1人でいる母をシドニーに呼び寄せ、1日も早くシドニーで一緒に暮らしたいと思っており、「両親ビザ」の申請を希望しています。
(36歳会社員=女性)

A 日本のご両親を呼び寄せるビザを申請するには、いろいろな条件と申請のタイプがあります。以下に詳しくご説明します。

■スポンサー(迎え入れる側)の条件
・ 2年以上オーストラリアに合法的に滞在している(学生ビザの期間なども含めて良い)。
・ 親をサポートする十分な収入がある、またはお金のスポンサーになってくれる人がいる。
 このお金のスポンサーになる人は、肉親である必要はありませんが、定期的な収入が必要となります。収入額は、何人分のビザを申請するか、またお金のスポンサーになる人の家族構成などによって、センターリンクで審査され決定されます。

■ファミリー・バランス・テスト
・ 親の子どものうち、半分以上がオーストラリアに永住者・オーストラリア国民として居住している。または、半分以下であっても、オーストラリアに居住している子どもの数が一番多い。

■両親ビザのタイプ
 上記が問題ないということであれば、どういうタイプの両親ビザを申請するかを決めます。

1. 費用はあまりかからないが、待ち時間が長いビザ
 申請費用は比較的安いのですが、審査の待ち時間が10~15年ほどかかります。まだ年齢も若く、日本での仕事もしばらくやめられないなどの事情のある人には向いているのかもしれません。5,000ドルのボンド(保証金。配偶者2,000ドル)の支払いが必要です。

2. 費用は高いが、審査が早いビザ
 このカテゴリーは、ビザ認可時に支払う2回目の申請費用が4万3,600ドルとなり、十分な予算が必要になります。ただ、審査の待ち時間は2年ほどですので、1と比べ、かなり早くビザが出ます。1万ドルのボンド(配偶者4,000ドル)の支払いもありますので、申請費用以外にも十分な資金の準備が必要です。

いきなり上記のような高額な申請費は支払えないという人は、2段階で半分ずつ支払う形もあります。最初にテンポラリーのビザを申請し、必要な約半分の費用を払って取得し、その後、永住権を申請し、残りの約半分を払うことになります。ただ、最初に出るビザはあくまでもテンポラリーなので、この期間に大病などにかかってしまうと、将来永住権の取得が難しくなることもあります。

■オーストラリア国内申請か、海外申請か?
 両親ビザには、上記のような安いタイプか高いタイプかの選択の他に、国内申請か、国外申請かの区別もあります。ただ、すべての人に両方の選択肢があるということではありません。例えば、申請者が60歳の場合、海外申請のみ可能になります。また、申請者が70歳の場合、海外申請と国内申請のいずれも可能です(一部例外もありますが、基本的に65歳以上の人が国内申請が可能です)。

上記は一般的なご案内となり、各個人へのアドバイスとしては使われるものではありません。ご自身の状況については専門家とご相談されることをお勧めします。


西尾 彩子(にしお あやこ)
Australian Visanet

UTS並びにSydney大学卒。教育、流通、航空業界での経験を経て、永住権取得後、移民エージェントとなる。豊富な社会経験を生かした確実・丁寧なコンサルタントに定評がある

*オーストラリアで生活していて、不思議に思ったこと、日本と勝手が違って分からないこと、困っていることなどがありましたら、当コーナーで専門家に相談してみましょう。質問は、相談者の性別・年齢・職業を明記した上で、Eメール(npeditor@nichigo.com.au)、ファクス(02-9211-1722)、または郵送で「日豪プレス編集部・何でも相談係」までお送りください。お寄せいただいたご相談は、紙面に掲載させていただく場合があります。個別にご返答はいたしませんので、ご了承ください。

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