ビザの申請に優先審査は可能?

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Q 私共の会社はビジネス・ビザのノミネーションとビザ申請を提出する予定ですが、事業の都合上、駐在員に緊急に業務を開始してもらう必要があります。移民省に優先審査(Priority Processing)を申請することは可能でしょうか。また、最近日本人に対するビザ用健康診断の規定が変わったと耳にしましたが、本当でしょうか。
(30歳日系企業人事担当=男性)

A 移民省に優先審査(Priority Processing)を申請することは可能ですが、最近承認資格が厳しくなりましたので、一般的に申請理由が非常に人道的(あるいは同情的)な状況である場合のみ検討されます。

つまり、申請者のビザ認可が緊急に発令されないと、非常に人道的(あるいは同情的)な状況、例えば、従業員の雇用がなくなるなどの事態に陥ってしまうなど、よほど特別な理由であることが必要で、以前のような通常の事業上の理由などは、検討対象に含まれません。これにより、ビジネス・ビザ申請予定者(スポンサー含む)は、移民省での十分なビザ申請審査時間(通常最低2カ月)を考慮し、以前にも増して申請提出準備をできる限り計画的に行うことが更に重要となりました。

更に、2015年11月20日より規定が変わり、ほとんどの日本国籍者はテンポラリー・ビザ(ビジネス・ビザ、学生ビザなど)の申請において、ビザ用健康診断受診は必須事項ではなくなりました。ただし、例外が下記の通りありますのでご注意下さい。

●申請に含まれる方(ご家族も含む)が、オーストラリア国内で出産予定の場合、B型肝炎の血液検査が必要。
●申請に含まれる方が(ご家族も含む)、医者、歯医者、看護師、救急隊員など医療関連職に従事する、あるいは就学予定の場合、胸部レントゲン、健康診断、HIV、及びB型及びC型肝炎の血液検査が必要。
●申請に含まれる方が(ご家族も含む)、チャイルド・ケアーセンター(幼稚園・保育所・託児所など)で就労予定の場合、胸部レントゲン、及び健康診断が必要。
●訪問ビザ(サブクラス600、あるいは676)申請者が75歳以上の場合、健康診断が必要。

上記の変更は、日本を含む健康関連のリスクの低いすべての国に適用されます。

なお、上記は現行の移民法規を基にした一般的なご案内です。必ずしも全ての方に当てはまるとは限りませんので、ビザ申請をご検討中の方は、申請資格について個々に精査する必要があります。ご不明な点については、移民コンサルタント、あるいは移民省(Department of Immigration and Border Protection –DIBP)へお問い合わせいただくことを強くお勧めします。


Adrian Felton (エイドリアン・フェルトン)
弁護士(ソリシター)/ 移民コンサルタント
スタッフソリューションオーストラリア

移住手続認定代行業者登録番号(Migration Agent Registered Number): MARN 0105680
マッコリー大学で法学の学士号を取得後、移民、法律の分野で10年以上の経験を積む。ここ8年間はスタッフソリューションオーストラリアにて勤務し日系企業や幅広い層の個人のお客様のビザ申請を代行している

*オーストラリアで生活していて、不思議に思ったこと、日本と勝手が違って分からないこと、困っていることなどがありましたら、当コーナーで専門家に相談してみましょう。質問は、相談者の性別・年齢・職業を明記した上で、Eメール(npeditor@nichigo.com.au)、ファクス(02-9211-1722)、または郵送で「日豪プレス編集部・何でも相談係」までお送りください。お寄せいただいたご相談は、紙面に掲載させていただく場合があります。個別にご返答はいたしませんので、ご了承ください。

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