学生ビザ・カテゴリーについて変更点

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Q 最近、学生ビザ・カテゴリーについて変更があったと聞きました。日本国籍の学生には、どのような影響がありますか?
(21歳学生=女性)

A 今回の変更で、ほぼ全ての学生ビザの異なるサブクラスが1つに統一され、更に国籍によるアセスメント・レベルは廃止となりました。2016年7月1日からの学生ビザ申請に関する変更について、下記を参考にしてください。

● 学生ビザのサブクラスはサブクラス500(学生ビザ)と、サブクラス590(ガーディアン・ビザ)の2種類になりました。

● 学生ビザの申請とプロセス上の要件が合理化されました。以前は大学、専門学校、語学学校によってそれぞれ基準がありましたが、その基準が共通になりました。

● 就学内容、金銭面に問題がないことの証明、またもしオーストラリア国内で学生ビザ申請を行う場合は、以前保持していたビザに関連することの証明などを含むビザ認可のために必要な要件が簡略化されました。

● 国籍によるアセスメント・レベル(日本国籍の申請者は、アセスメント・レベル1でした)は廃止され、審査官が真偽性を審査するためにより多くの事実証明の提供と、個人の経済力や英語力の証明の提供などの新しい要件が導入されました。更に「Genuine Student Requirement(正当な学生である要件)」では、これまでのビザの履歴と就学内容がより重要視されます。

● 保有している学生ビザで、どのコースの就学が認められるのか、更にコースを変更した時に新しい学生ビザの申請が必要になる場合の条件が、より分かりやすく明確になりました。

日本国籍の学生は、この新しい規定の下では申請が比較的有利と考えられます。これは学生ビザ申請者が選択する教育機関のリスク(正当な学校であるかどうか)と国籍のリスクが指標となって、どの程度の経済力や英語力に関する書類を要求されるのかが決まるためです。

移民省は全ての教育機関(学校)のリスクを審査することが可能となり、今後は評判の良い学校や大学を選択することが非常に重要となります。

一般的にリスクが低い教育機関に入学する学生は、国籍に関係なく求められる証拠書類は少ない傾向にあります。またリスクが高い教育機関に入学する学生は、より多くの証拠書類の証明が必要となりますが、国籍が日本のようなリスクが低い国の場合、その要請は少なくなります。

上記は現行の移民法規を基にした一般的な案内です。必ずしも全ての人に当てはまるとは限りません。学生ビザ申請を検討中の人は、申請資格について個々に精査する必要がありますので、不明な点は移民コンサルタント、あるいは移民省(Department of Immigration and Border Protection – DIBP)への問い合わせをお勧めします。


エイドリアン・フェルトン(Adrian Felton)

弁護士(ソリシター)/移民コンサルタント。スタッフソリューションオーストラリア。移住手続認定代行業者登録番号(Migration Agent Registered Number): MARN 0105680。マッコリー大学で法学の学士号を取得後、移民、法律の分野で10年以上の経験を積む。現在1年間の休養の後、スタッフソリューションオーストラリアに戻り、日系企業や幅広い層の個人のお客様のビザ申請を代行している。

*オーストラリアで生活していて、不思議に思ったこと、日本と勝手が違って分からないこと、困っていることなどがありましたら、当コーナーで専門家に相談してみましょう。質問は、相談者の性別・年齢・職業を明記した上で、Eメール(npeditor@nichigo.com.au)、ファクス(02-9211-1722)、または郵送で「日豪プレス編集部・何でも相談係」までお送りください。お寄せいただいたご相談は、紙面に掲載させていただく場合があります。個別にご返答はいたしませんので、ご了承ください。

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