永住者が5年以上日本に滞在、レジデント・リターン・ビザを取得できますか

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Q 私は2011年に永住ビザを取得しましたが、その後に母の具合が悪くなり看病のためビザの有効期限内のほとんどを日本で生活していました。先日母が他界し、オーストラリアに戻りたいと思っています。メルボルンでの就職も決まっていますが、5年の期限がちょうど切れてしまいました。どうすれば再入国できるでしょうか?
(45歳主婦=女性)

A 今回のご相談内容は、レジデント・リターン・ビザについてです。ご相談の方の場合、条件によってはレジデント・リターン・ビザを取得できるかもしれません。

永住ビザというのは、オーストラリアに永住者として住む権利を取得することができるビザです。永住ビザを取得していてオーストラリアから一切海外に出ないのであれば、その方は特に何もする必要はありません。ただ、多くの方は年に1度くらい日本に帰国されたり、海外旅行に行かれることと思います。

まず永住ビザが発給されると、通常5年の間は自由に出入国できるのですが、この期限が切れた後に、更に海外に出られる方は、必ずレジデント・リターン・ビザを申請する必要があります。

5年のレジデント・リターン・ビザを取得するための条件としては、ビザ申請からさかのぼって5年間のうち2年以上オーストラリアに居住している必要があります。

もし上記の条件を満たさない場合、オーストラリアと個人の間で以下のような理由があれば1年のレジデント・リターン・ビザが発給される可能性があります(この他に期限が3カ月のレジテント・リターン・ビザもあります)。

ビジネス的な深いつながりがある
 上級管理職として、オーストラリアのビジネス経営に携わっていることが必要です。架空の会社ではなく、実際に収入・利益を出している会社であることがポイントになります。

文化的な深いつながりがある
 芸術、スポーツ、宗教などにおいてオーストラリアとの強い関係性を証明する必要があります。

就職においてつながりがある
 オーストラリアでの仕事が決まっている、もしくは既にオーストラリアの会社の社員として仕事をしているという証明が必要になります。ご質問者の場合は、こちらに当てはまると思います。

個人的に深いつながりがある
 家族がオーストラリアに永住者として居住しているなど、オーストラリアと個人的なレベルで深いつながりがある場合です。

ここで挙げた理由は、特に詳細に規定が決められているわけではないので、できる限りオーストラリアと個人の間の深い関係性を証明する必要があります。また、なぜ永住ビザの有効期限が切れるまで海外にいたのかという事実の証明も重要です。やむを得ない理由で海外にいたが今後はオーストラリアを拠点にして生活をしたいというのであれば、レジデント・リターン・ビザの申請時にサポートとなる資料を共に提出します。ご質問の方の場合は、お母様の診断書や死亡証明などがサポート用の追加資料に当てはまるでしょう。

上記は一般的なご案内となり、各個人へのアドバイスとしては使われるものではありません。ご自身の状況については専門家にご相談されることをお勧めします。


西尾 彩子(にしお あやこ)
Australian Visanet

UTS並びにSydney大学卒。教育、流通、航空業界での経験を経て、永住権取得後、移民エージェントとなる。豊富な社会経験を生かした確実・丁寧なコンサルタントに定評がある

*オーストラリアで生活していて、不思議に思ったこと、日本と勝手が違って分からないこと、困っていることなどがありましたら、当コーナーで専門家に相談してみましょう。質問は、相談者の性別・年齢・職業を明記した上で、Eメール(npeditor@nichigo.com.au)、ファクス(02-9211-1722)、または郵送で「日豪プレス編集部・何でも相談係」までお送りください。お寄せいただいたご相談は、紙面に掲載させていただく場合があります。個別にご返答はいたしませんので、ご了承ください。

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