投資関連の永住ビザ「Significant Investor Visa(SIV)」とは

何でも相談

Q 現在シドニーの大学でマーケティングを勉強中の学生です。大学も2年目となりシドニーでの暮らしを満喫しています。最近、大学を卒業後に永住ビザを取得することを考えるようになりました。そこで実家の家族に相談したところ、実業家である父から投資関連の永住ビザで「Significant Investor Visa(SIV)」というビザがあることを聞きました。このビザについて、私自身が申請可能かどうか教えてください。
(20歳学生=男性)

A ご質問のありました「Significant Investor Visa(SIV)」とは、2つの段階を踏むことで永住ビザにつながるタイプのビザです。そのため、申請者は最初の段階として「サブクラス188Cビザ」(4年間有効な暫定ビザ)をまず申請することが必要です。

一度この暫定ビザが移民省から発給されたら申請者は指定投資を4年にわたり行い、その他も含め申請資格を全て満たした後、2つ目の段階である「サブクラス888C(永住ビザ)」の申請が可能となります。

このビザ・カテゴリーは、4年間の指定投資を行うため、ご家庭の資産状況がかなりよろしい方にとってはとても良い方法かと考えられます。また、現在サブクラス188Cビザの申請は、移民省で優先的に審査がされることもあり、3~4カ月と審査機関が短いという利点もあります。

サブクラス188Cの移民省規定には、大まかに下記の項目が含まれます。

① 年齢制限無し、英語力不問、ポイント・テスト合格不要
② 事業経営経験不要
③ 合法的に取得した500万豪ドルの証拠(肉親からの贈与可)
④ ビザ認可後、500万豪ドルの指定投資を決められた期間内に行うこと
⑤ ビザ有効期間の4年間のうち、主ビザ保持者は累計最低160日間(1年につき最低40日)、あるいは主ビザ保持者の配偶者は累計最低720日間(1年につき最低180日)のオーストラリア国内居住義務

ご質問の内容を考えると、ご質問者の方には引き続き就学を続けながら、SIV申請に向けた準備を行うことをお勧めいたします。

そこで、まずはご両親から500万豪ドルの贈与を受けておくことが良いかもしれません。ただし、この場合はご質問者のご家族がどのように合法的な方法で資産を取得なさったかについての証拠証明が必要となりますので、その点についてご注意ください。

なお、上記は現行の移民法規を基にした一般的なご案内のため、必ずしも全ての方に当てはまるとは限りません。上記ビザ申請をご検討中の方については、申請資格について個々に精査する必要があります。ご不明な点がある場合は、移民コンサルタント、あるいは移民省(DIBP: Department of Immigration and Border Protection)へお問い合わせ頂くことを、強くお勧めいたします。


エイドリアン・フェルトン(Adrian Felton)

弁護士(ソリシター)/移民コンサルタント。スタッフソリューションオーストラリア。移住手続認定代行業者登録番号(Migration Agent Registered Number): MARN 0105680。マッコリー大学で法学の学士号を取得後、移民、法律の分野で10年以上の経験を積む。現在、スタッフソリューションオーストラリアで、日系企業や幅広い層の個人のお客様のビザ申請を代行している。

*オーストラリアで生活していて、不思議に思ったこと、日本と勝手が違って分からないこと、困っていることなどがありましたら、当コーナーで専門家に相談してみましょう。質問は、相談者の性別・年齢・職業を明記した上で、Eメール(npeditor@nichigo.com.au)、ファクス(02-9211-1722)、または郵送で「日豪プレス編集部・何でも相談係」までお送りください。お寄せいただいたご相談は、紙面に掲載させていただく場合があります。個別にご返答はいたしませんので、ご了承ください。

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