日本にいる父が他界、母を呼び寄せる「親ビザ」とは

何でも相談

Q 永住ビザを取得してかなりの年月が経ちます。父親を数年前に亡くし、日本への行き来は大変なので、オーストラリアで母の面倒を見たいと思っています。親を呼び寄せるためのビザ準備のためには、何から始めれば良いのでしょうか。
(53歳主婦=女性)

A 親を呼び寄せるためのビザ(以下、親ビザ)に関しては、幾つかの条件によって、種類が分かれています。

スポンサーの条件

まず親ビザのスポンサーとなるには、①半分以上の子どもが永住権または市民権を持っている必要があります(ファミリー・バランス・テスト)。例えば、3人子どもがいて、1人だけオーストラリアに住んでいる場合は、スポンサーが出来ませんのでご注意ください。その他、②18歳以上であること、③申請時からさかのぼって2年以上オーストラリアに住んでいること、④オーストラリアの国籍または永住権を持っていること、が原則として挙げられます。

親ビザの種類

親ビザには、年齢によって、高齢な方対象の①Aged Parent Visaとそれ以外の②Parent Visaがあります。この親呼び寄せビザは、年間のビザ発給数が決まっていますが、申請数がとても多く、申請後自分の順番が来るまで、なんと30年掛かると移民省は報告しています。

相当な年数が掛かるので、長期の待ち時間を短縮出来るように上記の2つのビザにそれぞれ寄付金付きの③Contributory Aged Parent Visaと④Contributory Parent Visaが2003年より導入されました。現在このカテゴリーでの待ち時間は、3年ほどになっています。

現在の寄付金の額は、物価上昇率を参考に年々上昇し、現在は4万3,600ドルになっています。分割は認められておらず寄付金が高額なので、寄付金額が約半額(2万9,130ドル)に設定された2年間のテンポラリー・ビザ(⑤Temporary Contributory Aged Parent Visaと⑥Temporary Contributory Parent Visa)も同時に導入されました。

一度に寄付金が払えない場合は、まず一時滞在可能なTemporary Contributory (Aged) Parent Visaを取得し、このビザが切れる前までに、永住のParent Visaを申請して、残りの寄付金を支払う必要があります。

保証金(Assurance of Support)とその期限

親ビザ(永住)ではメディケア(国民健康保険)に加入出来ますが、その他の経済的な保証として、銀行に預金する形で保証金を一定期間積み立てなければなりません。これを積み立てる保証人は、スポンサーまたは第三者(3人まで可能)がなり、保証金は期限が過ぎたら引き出すことが出来ます。

①Aged Parent Visa / ②Parent Visa 保証金額:$5,000 保障期間:2年
③Contributory Aged Parent Visa / ④Contributory Parent Visa 保証金額:$10,000 保障期間:2年
⑤Temporary Contributory Aged Paren tVisa / ⑥Temporary Contributory Parent Visa ※これらのビザで保証金は不要

以上は、一般的な説明で、個々に対するアドバイスではありません。詳細は直接移民局、またはビザ・エージェントなどの専門家にお問い合わせください。


日豪プレス何でも相談

中澤 英世(なかざわ ひでよ)
Australian Visa & Education

ビザ申請代行業者(登録番号MARN:0213098)。旅行会社、英語学校、大学関連教育会社勤務を経て2002年より豪州政府認定ビザ・エージェントとなる。在豪25年の経験を生かし、留学・起業など幅広く相談に乗っている。

*オーストラリアで生活していて、不思議に思ったこと、日本と勝手が違って分からないこと、困っていることなどがありましたら、当コーナーで専門家に相談してみましょう。質問は、相談者の性別・年齢・職業を明記した上で、Eメール(npeditor@nichigo.com.au)、ファクス(02-9211-1722)、または郵送で「日豪プレス編集部・何でも相談係」までお送りください。お寄せいただいたご相談は、紙面に掲載させていただく場合があります。個別にご返答はいたしませんので、ご了承ください。

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