新たにビザ・サポートしてくれる職場に転職予定。ワーク・ビザ法改正での影響は?

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Q

現在、レストランでシェフとして5年以上働いています。新たにビザ・サポートをしてくれそうな雇用主が見つかりました。しかし、最近ワーク・ビザの法改正がありビザ・サポートが難しくなったと聞きました。ワーク・ビザが取れるのか不安です。私でもビザが取れるでしょうか、教えてください。(30代シェフ=男性)

A

昨年4月にビジネス・ビザの457ビザ廃止が発表となり、今年の3月より457ビザに代わる「Temporary Skills Shortage(TSS)」、サブクラス482(SC482)ビザが導入されました。457ビザとの違い、申請条件などを簡単に説明します。TSSビザ(SC482)には、以下の3つの種類があります。

  1. 1. 短期職業リストにある職業での申請(Short-Term Skilled Occupation List: STSOL)
    • ●セールス・マネージャー、コック、ヘアードレッサーなど、短期職業リストに載っていること
    • ●その職業での人手が必要で、ローカルでは見つけられないこと
    • ●ビザ取得期限は1~2年まで。ただし、オーストラリア国内で1回のみ再申請が可能
    • ●英語力(IELTSの場合、平均5.0、最低4.5以上)
    • ●ビザ申請料:1,150ドル
  2. 2. 中・長期職業リストにある職業での申請(Medium and Long-Term Strategic Skills List: MLTSSL)
    • ●会計士、医師、看護師、エンジニア、シェフなど、中長期職業リストに載っていること
    • ●ビザ取得期限は1~4年まで
    • ●ビザの再申請に制限なし、また3年後に永住ビザ申請可
    • ●英語力(IELTSの場合、全てのセクションで5.0以上)
    • ●ビザ申請料:2,400ドル
  3. 3. 労働協約での申請

新たな条件として、ビザ申請時からさかのぼって5年の内2年以上の申請する職種に関連した職歴が必須となりました。ご相談者の方は、シェフとして既に2年以上の経験があるので、このTSSビザ取得の可能性があると思われます。

また、スポンサーとなる雇用主についての説明をしておきます。ビザ申請の前に、雇用主としてスポンサーシップ申請とノミネーション申請が必要です。詳細は以下になります。

  1. 1. スポンサーシップ(会社の審査)
    • ●認可期限:5年間(新設会社の場合は1年半)
    • ●既にSC457のスポンサーになっている場合は、引き続き従業員に対するトレーニングが義務付けられていますが、新たな申請では過去のトレーニングは不問
    • ●スポンサーシップの延長は期限の2カ月前にすること
    • ●申請料:420ドル
  2. 2. ノミネーション(ポジションの審査)
    • ●一般労働市場賃金、年間5万3,900ドル以上の職業
    • ●求人調査必須(有料の求人広告を一定期間内に掲載すること)
    • ●トレーニング・レビー(課徴金)の賦課:年間売り上げが1,000万ドル以上の会社は、スポンサーする年に応じて1年に1,800ドル、それ以下の会社には、1年に付き1,200ドル(ただし、この規定はまだ正式には決まっていないようです。まだ、以前のトレーニングの義務がありますのでご注意ください)
    • ●申請料:330ドル

以上は、一般的な説明で、個々に対するアドバイスではありません。詳細は、直接移民局またはビザ・エージェントなどの専門家にお問い合わせください。

*オーストラリアで生活していて、不思議に思ったこと、日本と勝手が違って分からないこと、困っていることなどがありましたら、当コーナーで専門家に相談してみましょう。質問は、相談者の性別・年齢・職業を明記した上で、Eメール(npeditor@nichigo.com.au)、ファクス(02-9211-1722)、または郵送で「日豪プレス編集部・何でも相談係」までお送りください。お寄せいただいたご相談は、紙面に掲載させていただく場合があります。個別にご返答はいたしませんので、ご了承ください。


中澤 英世(なかざわ ひでよ)
Australian Visa & Education

ビザ申請代行業者(登録番号MARN:0213098)。旅行会社、英語学校、大学関連教育会社勤務を経て2002年より豪州政府認定ビザ・エージェントとなる。在豪25年の経験を生かし、留学・起業など幅広く相談に乗っている。

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