3月18日開始の新しいワーク・ビザについて

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ビザ

Q

現在、レストランでシェフとして5年以上働いており、先日新たにビザ・サポートをしてくれそうな雇用主が見つかりました。しかし、最近ワーク・ビザの法改正があり、ビザの取得が難しくなったと聞きました。ワーク・ビザを取得することができるのか不安です。私でもビザが取れるでしょうか、教えてください。(30代シェフ=男性)

A

新しいワーク・ビザについての問い合わせがとても多いので、再度ご案内したいと思います。3月18日より従来の457ビザに代わる「Temporary Skills Shortage (TSS) Visa」(サブクラス(SC)482)が導入されました。457ビザとの違いや申請条件などについて簡単に説明します。

TSS(SC482)ビザには3つの種類があり、それぞれの内容は以下の通りです。

    ① 短期職業リストにある職業(STSOL)

  • セールス・マネージャー、レストラン・マネージャー、コック、ヘアドレッサーなど短期職業リストに載っていること。
  • 会社が、本当にその職業での人手が必要で、ローカルでは見つけれないこと。
  • ビザ取得期限は1~2年まで。ただし国内で1回の再申請が可能(International Trade Organisation条約締結国の場合は4年まで可能)。
  • 英語力(IELTSの場合、平均5.0、最低4.5以上)/ビザ申請料:1,175ドル
  • ② 中・長期職業リストにある職業(MLTSSL)

  • 会計士、医師、看護師、エンジニア、ITスペシャリスト、シェフなど中・長期職業リストに載っていること。
  • ビザ取得期限は1~4年まで。
  • ビザの再申請に制限なし、また3年後に永住ビザ申請可。
  • 英語力(IELTSの場合、全てのセクションで5.0以上)/ビザ申請料:2,455ドル③労働協約での申請 移民局と外国人従業員が必要な場合、特別な協約を結ぶことにより、協約期間内でTSS(SC482)ビザの申請ができる(詳細は専門家に問い合わせください)。

また新たな条件として、ビザ申請時からさかのぼって5年間の内2年以上、申請する職種に関連した職歴が必須となりました。ご相談者は、シェフとして既に2年以上の経験があるので、英語力がクリアできれば、TSS(SC482)ビザ取得の可能性があると思われます。

加えてビザ申請前に、以下の通り雇用主としてスポンサーシップ申請とノミネーション申請が必要となります。

    スポンサーシップ(会社の審査)

  • 認可期限:5年間(新設会社の場合は1年半)
  • 既に457ビザのスポンサーになっている場合は、引き続き従業員に対するトレーニングが義務付けられていますが、新たな申請については過去のトレーニングは問われません。
  • スポンサーシップの延長は、期限の2カ月前にすること。
  • 申請料:420ドル
  • ノミネーション(ポジションの審査)

  • 一般労働市場賃金(年間5万3,900ドル以上)の職業
  • 求人調査必須(有料の求人広告を一定期間内に掲載すること、International Trade Organisation条約締結国の場合は求人広告免除)
  • トレーニング・レビー(課徴金)の賦課:年間売り上げが1,000万ドル以上の会社は、スポンサーする年に応じて1年に付き1,800ドル、それ以下の会社には1,200ドルを支払う(ただし、この規定の導入時期はまだ決まっていません。導入される前に申請することをお勧めします)。
  • 申請料:330ドル

以上は、一般的な説明で、個々に対するアドバイスではありません。詳細は、直接移民局またはビザ・エージェントなどの専門家に問い合わせください。

*オーストラリアで生活していて、不思議に思ったこと、日本と勝手が違って分からないこと、困っていることなどがありましたら、当コーナーで専門家に相談してみましょう。質問は、相談者の性別・年齢・職業を明記した上で、Eメール(npeditor@nichigo.com.au)、ファクス(02-9211-1722)、または郵送で「日豪プレス編集部・何でも相談係」までお送りください。お寄せいただいたご相談は、紙面に掲載させていただく場合があります。個別にご返答はいたしませんので、ご了承ください。


中澤 英世(なかざわ ひでよ)
Australian Visa & Education

ビザ申請代行業者(登録番号MARN:0213098)。旅行会社、英語学校、大学関連教育会社勤務を経て2002年より豪州政府認定ビザ・エージェントとなる。在豪25年の経験を生かし、留学・起業など幅広く相談に乗っている。

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