「リファレンス・レター」とはどんなものでしょうか?

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Q ビザを申請する際に「リファレンス・レター」が必要と聞いたのですが、「リファレンス・レター」とはどんなものでしょうか? また、これは私のビザの審査結果にどのように影響してくるのでしょうか?
(25歳男性=学生)

A: リファレンス・レターとは、過去の勤務先または現在の勤務先においてあなた(ビザを申請する人)が担当していた業務および責任範囲について、詳しく記載した書類のことを言います。多くの場合、リファレンス・レターでは、あなたが担当されていた(いる)すべての業務が網羅されている必要があり、さらに勤務していた期間、勤務時間、企業名およびリファレンス・レターを作成し署名した人の役職、連絡先などの情報も含まれていなければなりません。リファレンス・レターに署名をする人は、企業内で署名をする権限および専門知識を持った人で、さらにあなたが勤務していた期間中、ビザを申請される人の業務を管理・監督する立場にあった人である必要があります。

例を挙げて説明すると、調理師(Cook)の人がビザを申請する場合であれば、料理長(Head chef)またはレストランの経営者(Restaurant Manager)が、リファレンス・レターを作成し署名することができる立場にあります。

通常、リファレンス・レターは、会社のレターヘッド付きの用紙(便箋の上部に企業名・ロゴ・住所・電話番号などが記載されたもの)に書かれます。リファレンス・レターの目的によってどこまで詳細を記載する必要があるかは変わってきますが、ビザ申請に使用する場合であれば、一般的に申請職種に関連するすべての業務が記載されている必要があります。

リファレンス・レターは、過去または現在の実務経験がビザ審査の際の検討材料になるさまざまなビザの申請に利用することができます。独立技術永住ビザ(General Skilled Migration, GSM)や雇用主スポンサー・ビザ(一時滞在、永住ビザともに)などは、その最たる例です。

ビザを申請する人が申請職種に関連する公的資格をお持ちでない場合で、特定のビザの取得に必要なスキルを持っていることを証明する材料が申請職種に関連する実務経験のみの場合には、リファレンス・レターは特に重要な要素になってきます。

なお、ビザを申請する人のスキルがオーストラリアの基準を満たすものであるかを評価するスキル・アセスメント申請の際にもリファレンス・レターの提出を求められることが多くあります。

スキル・アセスメントを行っている機関が求めるリファレンス・レターには、特定の必須項目や様式が定められていることもよくあります。

リファレンス・レターは、ビザ申請の成否を分ける極めて重要な要素ですので、必要な情報がすべて含まれていること、その情報が正確であること、さらに給与明細や納税記録などでその情報の正確性を証明できることがとても大切です。オーストラリア移住省およびスキル・アセスメント機関はほとんどの場合、リファレンス・レターに署名した人に連絡を取るなどして、リファレンス・レターの内容が事実かどうかを確認しているため、正確性はとても大切です。また、リファレンス・レターを作成および署名した時点から内容確認の連絡が署名した人に来るまでにかなりの間が開いてしまうこともよくありますので、署名をする人に、リファレンス・レターの内容について確認の連絡が来るかもしれない、と心積もりをしておいてもらうことも大切です。

リファレンス・レターが英語以外の言語で書かれている場合は、NAATI(翻訳のオーストラリア国家資格)を持った翻訳者に依頼し、英訳する必要があります。


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Adrian Felton (エイドリアン・フェルトン)
スタッフソリューション・ オーストラリア

弁護士(ソリシター)/移民コンサルタント。マッコリー大学で法学の学士号を取得後、移民、法律の分野で10年以上の経験を積む。ここ8年間はスタッフソリューション・オーストラリアに勤務し日系企業や幅広い層の個人の顧客のビザ申請を代行している。

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