ディプロマ取得後に就職。ただ賃金の条件が・・・どのビザが申請可能?

Q 私は今シドニーで、1年間でホスピタリティー・マネジメント(Hospitality Management)のディプロマが取れるコースを勉強中です。現在、週20時間、レストランでアシスタント・マネジャーとして勤めています。日本のレストランで半年間、副店長として勤めた経験を評価してもらい、社長は私を卒業後ビザ・スポンサーしてくれると言っています。しかし、給与については多くは支給できないとのことでした。私は何のビザを申請すればいいのでしょうか?
(28歳学生=男性)

 

A お問い合わせの方の場合、ロングステイ・ビジネスビザ(サブクラス457)を申請する十分な資格はありません。しかしながら、もしホスピタリティー・マネジメントでディプロマを取得すれば、トレーニング・アンド・リサーチ・ビザ(Training and Research Visa = サブクラス402)を申請する資格があります。このビザの場合、レストラン・マネジャーの研修生として2年間のビザを申請します。もし、さらにトレーニングが必要と会社と本人が同意すれば、さらに2年間、トレーニング・アンド・リサーチ・ビザを申請することができます。もし4年間、レストラン・マネジャーの研修生として働いた場合、レストラン・マネジャーとしてロングステイ・ビジネス・ビザを申請することが可能となります。さらに2年以上、ロングステイ・ビジネス・ビザでレストラン・マネジャーとして就労した場合、雇用主が雇用主指名永住ビザ/ENS(サブクラス186)を申請することに同意すれば、申請が可能となります。トレーニング・アンド・リサーチ・ビザの詳しい申請資格は以下の通りです。

 

(1)スポンサー・シップ
 ロングステイ・ビジネス・ビザに近い会社の審査が必要となります。ただし、過去の研修記録の提出の必要はありません。

 

(2)ノミネーション
・ 職場でのトレーニングまたは実地訓練。職場は申請者がオーストラリア国内もしくは自国の職業における雇用登録がされていること。
・ 資格ある職業において既存スキル・アップをするための体系化された職場トレーニング・プログラムであること。
・ スキルを高め、オーストラリア国外で取得した能力を向上させるための体系化された職場トレーニング・プログラムであること。

 

(3)ビザ申請者本人について
・ 現在、または以前、最後に学生ビザを持っていた場合、その学生ビザ申請に関するコースがディプロマ以上で、また、そのコースを修了していること。
・ 18歳以上であること(特別な事情の場合を除く)。
・ トレーニングを受けるのに十分足りる英語力、また労働安全基準(Occupational Health and Safety Standards)を満たすのに十分足りる英語力があること。
・ 滞在期間中、ビザ申請者およびビザ申請者の家族をサポートするのに十分な資金があること。
・ 滞在期間中をカバーできる健康保険に入る準備が整っていること。

 

(4)給与と賃金について
 申請者の給与、賃金はオーストラリアの労働法に基づいて支払われなくてはいけません。通常はその業界の最低賃金であり、約17〜18ドルです。もし定められた最低賃金がなく、ボランティアでない役職の場合、ビザ申請者は最低でも連邦が定める最低賃金を受け取らなくてはいけません。

オーストラリアの政府が変わり、移民法がこれから大幅に改正される可能性があります。今後の発表にご注意ください。


山口 正人(やまぐち まさひと)
日本ブレーン・センター・オーストラリア

移住NSW大学オーストラリア経営大学院にてMBA(経営学修士号)を取得。投資銀行を経て、シドニーで日系のビザ・コンサルティング会社、(株)日本ブレーン・センター・オーストラリアを設立。著書に『オーストラリア・ビザ・ガイド』(アルク出版)など。

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