ご機嫌いかがですか、れんです。
大国主命（おおくにぬしのみこと）を祀（まつ）る島根県出雲市の出雲大社。大国主命が国譲（くにゆず）りに応じる条件として、権威ある立派な宮の建築を提示したため、出雲の多芸志（たぎし）の浜に天之御舎（あめのみあらか）を造ったと奈良時代に編纂された歴史書「古事記」にあります。
譲ってもらった天照大神（あまてらすおおみかみ）側、つまり天皇家側はその条件をしっかり守ったようで、平安時代には「雲太、和二、京三」と言われ、天皇の住む平安京の太極殿や仏教（＝国教）の象徴だった奈良（＝大和）東大寺大仏殿を退けて、出雲大社本殿が日本で一番高さのある建築物だと広く認識されていたようです。
この出雲大社は出雲国造（くにのみやつこ）であった千家が代々祭祀（さいし）を務めていますが、この家系は遡ると天照大神の御子である天穂日命（あめのほひのみこと）に行き当たります。つまり先祖は天皇家と同じで直系です。天照大神が国譲りの際の約束を守り、更に自分の子孫を配して祀らせるほど大国主命を重要視したということでしょうね。天皇家にとっての出雲大社の重みが感じられます。
さて、5月13日の前夜祭を皮切りに14日からの3日間が大祭礼です。古くから「國中第一之神事ナリ」と言われるほど盛大な祭事で、今でも勅使が参向しています。14日に的射（まとい）祭と例祭、15日に二之祭、神輿渡御祭、16日には三之祭と出雲屋敷感謝大祭が行われ、大国主命の御神徳を慕い、その守護を感謝する祈りを捧げます。
れん（書家／アーティスト）
アーティストとして永住権取得。作品“ふるさと”が国有財産として在豪日本国大使館蔵。豪･日･ドバイ･NZで作品展、大書ライブ、workshop多数。ハリウッド映画『The Wolverine』製作に参加。シドニー総領事表彰。元号“令和” (総領事館蔵)、日立豪 “協創”揮毫。豪五輪委員会で応援大書。書道教室。LINEスタンプ販売中。
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