国内小売業で初めて メルボルンで来年1月から
正式に採用が決まれば、買い物がますます便利になりそうだ。オーストラリアのスーパー大手「コールズ」は13日、ショッピングカートが商品のスキャンから勘定、支払いまで済ませてくれる最新鋭のシステムを試験的に導入すると発表した。
南部メルボルンのリッチモンド・トレーダーズ店で来年1月から、人工知能（AI）を搭載してレジを要らなくした「コールズ・スマート・トローリー」を配備する。コールズによると、国内の小売業界で初の試みだという。
米国の小売り向けITサービス企業「インスタカート」と共同で開発した。レジでの勘定や支払い作業がなくなるため大幅な時短につながる。加えて、カートに入れた商品の明細と合計金額も表示されるので、無駄な買い物をしなくなり、家計の節約にもなるという。途中で要らなくなった商品の金額は、カートから外に出して陳列棚に返却すれば自動的に差し引かれる。
使い方は次の通り。基本的には、従来のセルフレジで行う手順が、カート内ですべて完了する仕組みだ。
・店の入口でコールズ・スマート・トローリーを確保して、持参した買い物袋かコールズの袋（有料）を入れる。使用は無料。アプリも必要ない
・商品をカートに入れると自動的にスキャンしてくれる
・野菜や果物などQRコードが付いていない生鮮食品は、カート画面で商品の名前を検索してタップした上で、カートに入れれば自動的に計量してくれる
・買い物が終われば、画面上の「Checkout」をクリックしてキャッシュレスで支払い完了。デジタルのレシートがコールズのアプリまたはEメールに送信される
・カートは店内の専用スペースに返却する
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