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10月の豪CPI上昇率2.1%、予測下回る 電気料金補助金とガソリン代下落の影響大きく

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基調インフレ率は依然3.5%と高水準

 オーストラリア統計局(ABS)は27日、消費者物価指数(CPI)の月次指標を発表した。これによると、10月のCPI(総合)上昇率は前年同月比2.1%と先月と同じで、2021年7月以降で最低の水準を維持した。市場予測の2.3%(ロイター通信)を下回った。

 月次CPI上昇率は22年12月の8.4%をピークに低下傾向にある。直近では今年5月4.0%、6月3.8%、7月3.5%、8月2.7%とスローダウンが続いている。

 もっとも、インフレ沈静化は電気料金と自動車燃料価格の急激な下落によるところが大きい。品目別のCPIでは、電気料金は今年7月以降に連邦・州政府の補助金が強化されたため前年同月比35.6%急落した。ガソリン価格も最近の市況下落を背景に同11.5%低下した。

 こうした極端な価格変動の影響を除いた基調インフレの指数「トリム平均値」は3.5%と前月(3.2%)から加速した。中央銀行の豪準備銀(RBA)が金融政策を決める上でより重視するトリム平均値は、依然としてインフレ目標の2〜3%を大きく上振れしている。インフレの粘着力がまだ強いとの判断から、RBAは利下げを急がず、来年5月以降に先延ばしするとのシナリオが有力視されている。

■ソース

Monthly CPI indicator rose 2.1% in the year to October 2024(ABS)

Australia monthly inflation steady in October, core ticks higher(Reuters)

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