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今話題の絵本/オーストラリア紀伊國屋 トレンド・チェック

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 本好きにとって、トレンドに取り残されてしまうのはつらいところ。本連載では、シドニーCBDに店を構え、KINOと親しまれるオーストラリア紀伊国屋書店協力の下、トレンド・キーワードと共に読み逃せない話題の3冊と、日本のトレンドをキャッチするための最新ランキングをご紹介していきます。


 春の訪れを感じる今日このごろ、どのようにお過ごしですか? 暖かくなってきたので海沿いを散歩したり、街ぶらしてみるのも良いですね。春と聞いて思い浮かぶのは、桜。やはり日本人としては桜を見て癒されたいものです。オーストラリアでも桜を見られる所は多いので、ぜひ訪れたいものですね。さて、今回紹介する本は「今、話題の絵本」です。大人が読んでも面白かったり、考えさせられたり、ほっこりするような絵本を選んでみました。

協力:オーストラリア紀伊國屋書店
(Level 2, The Galeries, 500 George St., Sydney)





今、売れている本は?

ベストセラー・ランキング(2023年7月9〜15日

■文庫ベストセラー

1わたしの幸せな結婚(7)顎木あくみ/月岡月穂KADOKAWA
2オムニバス誉田哲也光文社
3キリエのうた岩井俊二文藝春秋
452ヘルツのクジラたち町田そのこ中央公論新社
5逆ソクラテス伊坂幸太郎集英社

新書ベストセラー

1言語の本質ことばはどう生まれ、進化したか今井むつみ/秋田喜美中央公論新社
2堤未果のショック・ドクトリン 
政府のやりたい放題から身を守る方法
堤未果幻冬舎
3日本の死角現代ビジネス講談社
4裁判官の爆笑お言葉集長嶺超輝幻冬舎
5トランスジェンダー入門周司あきら/高井ゆと里集英社

ランキングからPick up!

裁判官の爆笑お言葉集

長嶺超輝/幻冬舎

 「死刑はやむを得ないが、私としては、君にはできるだけ長く生きてもらいたい」(死刑判決言い渡しの後で)。裁判官は無味乾燥な判決文を読み上げるだけ、と思っていたら大間違い。ダジャレあり、ツッコミあり、説教あり。スピーディーに1件でも多く判決を出すことが評価される世界で、出世も顧みず語り始める裁判官がいる──。



KINOKUNIYA便り

 さて今月は絵本特集です。何世代にもわたり読み継がれる名作絵本だけでなく、新しい定番絵本が世界中で次々に生まれています。今や絵本は子どもだけの物ではありません。絵本でしか伝えられないほっこりしたストーリーは大人をも十分に魅了してくれます。見て、読んで、ほっこりできる、そんな名著たちを子どもたちに独占させるのはもったいないので、大人もぜひ一緒に楽しみましょう。

今週のトレンド・キーワード「今話題の絵本」

もういつピンチが来ても大丈夫!

大ピンチずかん

鈴木のりたけ/小学館(価格:A$37.90<会員価格:A$34.11>)

 大ピンチを知れば、いつ大ピンチになっても怖くない。子どもが出合う世の中のさまざまなピンチを「大ピンチ・レベル」の大きさと、5段階の「なりやすさ」で分類し、図解で紹介する話題の1冊。その対処法や、似ている物事や状況、大ピンチから更に襲いかかる大ピンチなど、あらゆる方向から大ピンチを解き明かす。

「人は何のために生きてるの?」の3つの話

メメンとモリ

ヨシタケシンスケ/KADOKAWA(価格:A$40.13<会員価格:A$36.12>)

 「生きる意味」や「生きる目的」って必要ですか? ──お話に出てくる姉のメメンは冷静で、弟のモリは情熱家。ヨシタケシンスケが描く初の長編絵本「人は何のために生きてるの?」の3つのお話。『メメンとモリとちいさいおさら』『メメンとモリときたないゆきだるま』『メメンとモリとつまんないえいが』で構成されている。

親子で笑えると大反響

パンどろぼう

柴田ケイコ/KADOKAWA(価格:A$33.60<会員価格:A$30.24>)

  “パンどろぼう”って、何者!? 読み聞かせが楽しいユーモア絵本。町のパン屋からサッと飛び出す1つの影。パンがパンをかついで逃げて行く。「おれはパンどろぼう。おいしいパンをさがしもとめる おおどろぼうさ」──パンに包まれた、その正体とは!? お茶目で憎めないパンどろぼうが、今日も事件を巻き起こす。

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