第12回 外国人による不動産購入について

豪州不動産事情

不動産のプロに聞く 豪州不動産事情

第12回

外国人による不動産購入について

豪州では現在、新築物件の売れ行きは中古物件に比べ好調です。新築物件は永住権がなくても購入できることがその理由で、豪州国外在住の外国国籍者(以下、外国人)や、在豪の永住権を取得していない方々(駐在員、学生ビザ、短期滞在者)でも不動産に投資することが可能です。日本に比べ物件価格は高くても、その分家賃も高く、価格も落ちず譲渡益を見込めることから、資産を銀行に預けて利息を得るよりも、不動産投資に魅力を感じる方が多いようです。

ただし、外国人が豪州で居住用不動産物件を購入する場合は、外国投資審査委員会(以下、FIRB)による規制があり、物件購入前に許可を取得する必要があります。

 
FIRB許可が免除になるケース

以下に該当する外国人はFIRBの許可が免除になります。

・ 外国国籍の豪州永住ビザ保持者
・ スペシャル・カテゴリー・ビザ保持者(例:ニュージーランド国籍)
・ 豪州国籍の配偶者と共同名義(JOINT TENANCYY合有名義)で購入する場合
 

外国人が購入可能な物件

基本的に、外国人が購入できる居住用不動産物件は新築物件が対象となります。なお、12カ月以上の長期滞在者ビザ(ビジネス・ビザ、退職者ビザなど)を保持している外国人は、厳しい規制がありますが中古物件の購入も可能です。

 

外国人が中古物件を購入する場合

中古物件を購入する場合、新築に比べて規制が厳しいため購入の際には細心の注意が必要です。規制の一部を下記にご紹介します。

・ 物件に永久的に居住し、賃貸に出すことができない(注1)。
・ ビザ失効時、もしくはその物件が住居地ではなくなった場合、売却しなければならない。

(注1)「永久的に居住する」の意味は、物件が申請者の自宅であるということ。つまり郵便の受け取り先である、申請者の寝食の場である、など。申請者は物件を所有している期間中に海外旅行をすることは許されるが、物件を賃貸に出すことは許されない。

 

外国人が更地を購入する場合

更地を購入し新たに居住物件を建てる場合でも、FIRBの許可取得が必要となります。また買い主には以下の条件が求められます。

・ FIRBの許可取得後24カ月以内に継続した建築工事を開始する必要がある。
・ 買い主は少なくとも更地購入価格の50%を建築費用にかけなければならない。


豪州不動産事情

 

スターツ・インターナショナル・オーストラリア
取締役シドニー支店長 寺田環
NSW州不動産業者免許(フルライセンス)所持

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