第22回 加熱するシドニーの不動産市場

豪州不動産事情

不動産のプロに聞く 豪州不動産事情

第22回

加熱するシドニーの不動産市場

8月に続き、シドニー不動産市場においてまた先週末(9月22日)、新たにオークション落札率の記録が更新され、2001年以降最高の落札率、86%を記録しました。特に新築物件はオーストラリアに居住していなくても購入できるので、投資目的として、海外からの売れ行きが好調のようです。

1つの例として、シティで新たに開発が進む「バランガルー(Barangaroo)・プロジェクト」は海外からも注目を浴びています。オフィス・ビル、居住用マンション、カジノ・ホテルなどが計画されいて、居住用マンションを8月末に売り出し開始したところ、159世帯が3時間以内に完売するほどの勢いでした。

次回のタワー・マンションの売り出しはまだ先になりますが、こちらも即完売が予想されています。

このように、シティを中心とした物件が投資目的で購入される傾向が強くなっています。今後、「バランガルー」以外にも中国のデベロッパーが高さ240メートルのタワー・マンションを建築予定のほか、セントラル駅からエベレイ(Eveleigh)の線路付近に大型開発の予定もあり、まだまだ新築大型物件の建築予定は数多くあります。

中古物件に関しても少ない売り物件数に対して購入希望者数が多く、売り値の相場を大幅に上回るという、オークション落札価格の高騰が続いている状況です。今がバブルの絶頂のように報道されることもありますが、この勢いはまだまだ来年も続くと予想されています。

売り主側としては、まだ価格が上がると見込み、上がった時に売ろうという考えの人が多く、また投資目的としてネガティブ・ギアリングのために所有し続ける人も多いようです。

新しい物件が多くできたとしても、賃貸空室率は依然1.2%と低水準が続いています。


豪州不動産事情

 

スターツ・インターナショナル・オーストラリア
取締役シドニー支店長 寺田環
NSW州不動産業者免許(フルライセンス)所持

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