第2回 オーストラリアのオーナーはなぜ強気 ?

豪州不動産事情

不動産のプロに聞く 豪州不動産事情

第2回

オーストラリアのオーナーはなぜ強気 ?

よく顧客から、なぜオーストラリアのオーナーはあそこまで強気なのか?という質問を受けます。特に賃貸では家賃が年を追うごとに上昇を続け、ある顧客からは、年に数回も家賃が上がったというケースなども聞いています。

第1回目の「まだまだ不動産高騰続くの?」でもご紹介しましたが、オーストラリアは人口が増加し続けており、その結果、賃貸住宅の不足が続いています。6月の空室率を見ても、シドニーのシティ近郊で1.1%、郊外では1.5%と、依然としてひっ迫した状態です。

皆さんもお部屋探しにオープン・ハウスに行くことがあると思いますが、人気の場所ならたった15分で誓約という有り様。過去5年を振り返ってみても、空室率の平均は約1%前後という状況が続いています。

家賃も年々上昇が続いており、「値上げに応じないのであれば出て行ってください」と、オーナーの強気な姿勢も多々見られます。借り手であるテナントにとってみれば、いつ家賃の値上げをされるか分からないばかりか、オーナーが物件を売却することになれば、退去しなければならない場合も出てきます。いつになったらテナントが安心して住める状態になるのでしょうか?

オーストラリアは2020年までに40万世帯の供給不足となり、その状態は当面続くと予想されています。日本の不動産市場と比べるとその差は歴然。日本は供給過多で空室率も高いため、オーナーはテナントを見つけるために家賃を値下げするという状況が続いていて、不動産価格も(場所によっては一部は上昇していますが)、多くのエリアは下落しているというのが現状です。

しかしオーストラリアはその真逆。供給不足のために空室率は低く、家賃の上昇も続いており、不動産価格も2008年世界金融恐慌の後でも高級物件を除いては(エリアにもよりますが)、緩やかですが上昇しています。

つまり、オーストラリアのオーナーは、確実にテナントが確保でき、賃貸リース更新時には随時家賃の上昇も見込めるため、不動産を安定した賃貸収入が得られる投資物件として購入している人が多いのです。


豪州不動産事情

 

スターツ・インターナショナル・オーストラリア
取締役シドニー支店長 寺田環
NSW州不動産業者免許(フルライセンス)所持

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