法律相談室/スマホ“ながら運転”

知ってると知らないでは大違い!
日豪プレス 法律相談室

第66回 スマホ“ながら運転”

オーストラリアでも運転中の携帯電話使用は違法ですが、信号待ちや渋滞にはまって車が停止している時でも携帯電話に触れてはいけません。他にもスマホ関連では、運転中の以下の行為が禁止されています。

  • 電話の電源オン/オフ操作
  • 電話をかける/受ける
  • テキスト・メッセージを送る/読む(オーストラリアでは画面を見ることも違法です)
  • 電話の操作全般、例えばミュージック・プレイリストを操作したり、スピーカー・フォンをオンにしたりすること

ドライバーが電話を手に持って使用できるのは、規則に従って車を止めた(車が止まった)時のみです。そうしたことから、車を運転する時はスマホをしまって、スマホの存在は忘れるようにすべきです。ロード・サービスの「RACQ」は“スマホのGPS機能や音楽アプリを使いたい時には、道路に出る前に設定を完了し、運転中はスマホを触らないようにしましょう” と呼び掛けています。

ドライバーの注意散漫について、人びとの懸念は増加しています。運転中のスマホ使用の危険性についてこれだけ一般に周知されているにもかかわらず、多くのドライバーは依然、スマホ“ながら運転”を続けています。一例を挙げますと、QLD州では過去3年間において、運転中の携帯電話使用に対して5万件もの罰金が科されています。2020年2月1日よりQLD州では、運転中の携帯電話使用に対する罰則が厳しくなりました。以前は400ドルだった罰金が1,000ドルまで上がり、悪質な違反者には運転免許取り消し処分が下されます。

現在、NSW州は337ドル、VIC州は484ドルの罰金ですが、他州もQLD州の法改正を追う傾向にあります。仮免許運転者やスクール・ゾーンでの違反に対しては、それ以上の罰金が科せられます。同様に日本でも昨年末に法改正があり、携帯電話使用(保持)などの反則金が6千円から1万8千円に上がりました。こうした流れに多少強引さを感じるかもしれませんが、ドライバーの注意散漫、無責任な行動が、他人を巻き込み、一生かかっても償いきれないほどの悲惨な出来事につながってしまう可能性があることを忘れないでください。


ミッチェル・クラーク
MBA法律事務所共同経営者。QUT法学部1989年卒。豪州弁護士として25年以上の経験を持つ。QLD州法律協会認定の賠償請求関連法スペシャリスト。

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