インフレとその対策

オーストラリアの金融事情

オーストラリアの金融事情

宇都 重信
Uto Insurance & Financial Services P/C ACN No. 051 973 105

インフレとその対策

25年前、5万ドルもあればシドニーのノース・ショアに2ベッドルームのユニットが買えました。現在では車1台の予算ですね。これがインフレーションです。特にここ数カ月で急激な物価高となっていることに驚いている人も多いのではないでしょうか。

3月末現在、昨年比インフレ率は4.2%と発表されていますが、その中で特に生活必需品の値上がりが多いので困ります。それぞれの値上がり率は石油18.9%、食料5.7%ですが、食料は野菜9.7%、ミルク11.6%、パン9%、チキン11.67%、卵5.9%といった内訳になっています。

これらは石油や鉱山資源の発展途上国(中国、インドなど)の需要上昇によるものや、地球温暖化による干ばつや水害のための食料供給不足に起因しているようです。

さらに賃貸料の値上がり(住宅の供給不足)、金利の引き上げやコスト高によるローン返済額や教育費の上昇があります。

先日、労働党政権が発表した国家予算案では酒、高級車、空港使用税の税率上昇が予定されていますし、石油の値段はいずれリッター2ドルになると予想されますので、今後生活はますます大変になりそうです。

このような高インフレのもとでは、インフレに負けないような財テク・プランが必要になります。

短期的な目的ならば、マッコーリー銀行やコモンウェルス銀行が取り扱っている、利息の高い「Cash Management Trust」を利用したり、現在8%近いターム・デポジット(預金)をお薦めします。また、預金名義を収入の低い配偶者にすることで税金を減らす対策も可能です。

また、長期的な目的の場合は、株や不動産への投資割合を高くする必要があります。さらに賢いプランでは、今後、世界的需要が期待される商品となるコモディティ(鉱山資源や農産物)への投資や、今後確実に経済発展が予想されるBRIC(B=ブラジル、R=ロシア、I=インド、C=チャイナ)諸国への投資が有望視されています。豪州でも、BRIC関連の投資信託商品が出回っているので参加できます。

これからリタイアする夫婦の1人当たりの食事コストが1食平均7.50ドルとすると、1日3回、25年間では41万ドル必要になります。これにインフレを考慮すると膨大な数字になります。若いうちはもちろんですが、リタイア後も長期の財テク・プランが必要となりそうです。

この記事は情報提供のみを目的としています。

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