シニア世代の住まいのダウン・サイズとスーパーへの積立て

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オーストラリア生活に役立つお金の知識をファイナンシャル・プランナー(FP)吉住京子氏が解説。

シニア世代の住まいのダウン・サイズとスーパーへの積立て

リタイアを機に住まいのダウン・サイズをし、リタイア後の資金にするというシニア世代が多いようです。

2018年7月1日からのルールで、家の売却後の現金をスーパーアニュエーション(以下、スーパー)に積み立てることができるようになりました。

スーパーに積み立てた後にペンション(退職年金)に移行して、投資の伸びに対しての税金を無税にすることが可能で、アニュイティー(終身年金)などに変更することもできます。その場合は資産テストにおいて40パーセント減とすることもでき、オプションも広がりますので、シニア世代はスーパーを有効活用しましょう。

ダウン・サイズの条件は以下のようになります。

  • 65歳以上
  • 2018年の7月以降の家の売却契約
  • 10年以上保持した自分の住んでいる、住んでいた家の売却に対してだけ有効
  • 売却のセトルメントより90日以内にスーパーに積立て
  • 1人30万ドル、カップルは60万ドルまで

「10年ルール」というものがありますが、自分の家としてフルに10年間住んでいなくても大丈夫です。名義が夫や妻、ディファクトのパートナーでも、自分のスーパーに積み立てられます。また、以前自分で住んでいて現在は投資物件にしているもの、その逆で投資物件だったものに現在居住している場合、更にホリデー・ハウスでも10年のカウントに入れることができます。前のパートナーや亡くなったパートナーが所有していた期間もカウントできます。

キャピタル・ゲイン・タックス免除(CGT Exemption)をクレームすることができる家であれば、ダウン・サイズのスーパーの積み立てに使うことができます。

キャラバンやハウス・ボートなどは使えません。またサブディバイド(分割した土地)や家を取り壊した後の土地だけの場合も使えません。

売却の際のコストやローンの支払いをしないといけない場合でも、売却価格をスーパーに入れることができます。例えばカップルが自分の家を60万ドルで売ります。弁護士などの費用に1万ドル、ローン残高が39万ドルあるとします。20万ドルが手元に残りますが、もし銀行の貯金に40万ドルがある場合、1人30万ドルずつスーパーに積み立てできます。

新しい家を買う必要はないので、賃貸や自分の他の家、エイジド・ケア施設などに移る場合でも活用できます。

ダウン・サイズの積み立てをする前には自分のスーパー・ファンドに「Election form」を提出します。このフォームなしで積み立てた場合は普通のルールが当てはまります。

個人の状況によって結果は違います。詳しくは専門家に話を聞きましょう。


吉住京子
在豪日本人ファイナンシャル・プランナー/モーゲージ・ブローカー。クライアントそれぞれの状況に合わせた賢い戦略の提供に定評がある。在豪日系コミュニティーのためのチャリティー活動や各メディアでの連載記事・セミナーなども行っている。
(Web: www.happyrich.com.au

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