持っておこう癌保険

FPキョウコの
暮らしに役立つパーソナル・ファイナンス講座

オーストラリア生活に役立つお金の知識をファイナンシャル・プランナー(FP)吉住京子氏が解説。

持っておこう癌保険

オーストラリアでは男性の58%、女性の43%が一生のうちに癌(がん)診断されるそうです。日本にいる私の母も5年前、大腸癌になりました。そのころに発売された年間3,500万円以上掛かる癌治療薬の「オプジーボ」という薬があります。効き方の仕組みが今までの薬と違い画期的で、夢の薬とも言われていますが、副作用と何よりも超高額なのが問題でした。しかし患者とその家族は、もし治るのであればどんな高い薬でも使いたいと思うのではないでしょうか?

オーストラリアでは毎年14万5,000人ほどの人が癌だと告知されていますが、医学はどんどん進んでいるので、治療をして良くなっている人の数が増えています。幸い母も77歳を過ぎても元気にしています。しかし全ての治療方法や薬が、メディケアや補助金でカバーされている訳ではありません。2015年のニュースによると、医薬品給付諮問委員会(The Pharmaceutical Benefits Advisory Committee=PBAC)が薬に助成金を支給するかどうかのレビューは8~9カ月掛かるそうです。1年間10万豪ドル掛かるメラノーマ治療の補助金が出るのを待ちながら137人が亡くなったとの報道もありました。

精神的、身体的ストレスの上に経済的ストレスも圧し掛かってくると本当に大変です。そんな時のためにトラウマ保険(リカバリー保険、クリティカル・イルネス保険とも呼ばれる)を持っていると安心です。癌や心筋梗塞(こうそく)、脳卒中のほか、大やけどや肝不全、血管形成、筋ジストロフィー、アルツハイマー、パーキンソン病など50ほどのコンディションをカバーします。

80%以上のクレームは癌と心臓や神経系の疾患です。健康そうな日本人でも3人に1人は癌になり、2人に1人は癌で亡くなると言われています。「30代で癌になった」「40代で心筋梗塞で倒れた」という話はよく聞きます。そんな時でもお金があれば仕事を休んでゆっくり休養したり、自分の好む最善の治療オプションを選べます。保険金は自分の好きなように使えるので、他州の良い先生に会うための旅費や、ハウス・キーパーを雇うのにも使えます。

ビクトリア州在住、喫煙しない人の10万豪ドルの月の保険料のガイドラインです。

トラウマ保険は自動車保険に比べかなり安い保険と言えます。50歳を過ぎると高くなりますし、一度健康に問題が出ると加入できなかったり難しくなったりします。できるだけ若くて健康なうちに加入しておきましょう。


吉住京子
在豪日本人ファイナンシャル・プランナー/モーゲージ・ブローカー。クライアントそれぞれの状況に合わせた賢い戦略の提供に定評がある。在豪日系コミュニティーのためのチャリティー活動や各メディアでの連載記事・セミナーなども行っている。
(Web: www.happyrich.com.au

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