日本とオーストラリアの年金システム(1)

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オーストラリア生活に役立つお金の知識をファイナンシャル・プランナー(FP)吉住京子氏が解説。

日本とオーストラリアの年金システム(1)

年金のシステムは国によって違いますし、ルールも変更になることも多く難しいですよね。

オーストラリアではスーパーアニュエーション(以下、スーパー)を持っている人が多いと思います。会社勤めの人は会社が所得に対しての一定の金額をスーパーに積み立ててくれています。また、個人でもスーパーに積み立てをし、節税をしたり、退職金を増やすことが可能になっています。

会社に作ってもらってそのまま、放っておいて複数のアカウントがあるということもあるようですが、スーパーは個人で管理するものなので、一般的には投資内容や保険も自分で選ぶことができます。ご自分のスーパーの手数料、投資や保険の内容などは知っておくと良いでしょう。

このスーパーとは別に老齢年金(Age Pension)もオーストラリアにはあります。これは資産と所得テストをパスした人がもらえる年金になっています。シングルなのかカップルなのか、家を持っているのか借家なのかでテストの基準が変わりますが、資産、所得が少なく生活が困るという人向けの社会保障です。

自分の家は資産テストには加算されませんが、そのほかの貯金や所持品などは資産として計算されます。また持っている資産に対して「Deeming rule」というのがあり、スーパーや現金などの資産に対してはパーセンテージで所得を計算するようになります。最初の51,800ドルは1パーセントのレート、それ以上の資産は3パーセントで計算されます。2019年7月からこのレートが引き下げられたので、63万人ほどがこの老齢年金をもらうのが有利になりました。所得テストでパスできなかった人は年金受給資格をもう1度チェックしてみてください。

さて日本の年金も払っている、もしくは払っていたけどオーストラリアに住んでいるという人も多いのではないでしょうか?

以前は日本の年金を受け取るために必要な資格期間は25年でしたが、17年10月に短縮され、日本の年金を積み立てていた期間のほか、海外に移住していた期間も対象になることになりました。また、オーストラリアと日本は社会保障協定があるので、積み立て期間が10年に満たない場合でも、日本の年金を受給できる可能性があります。さらに、海外からでも日本の年金を請求することができます。

年金機構から請求書がダウンロードできますので、ぜひチェックしてみてください。


吉住京子
在豪日本人ファイナンシャル・プランナー/モーゲージ・ブローカー。クライアントそれぞれの状況に合わせた賢い戦略の提供に定評がある。在豪日系コミュニティーのためのチャリティー活動や各メディアでの連載記事・セミナーなども行っている。
(Web: sakurapartners.com.au

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