Lay-bysとはいったいどんな仕組みでしょうか

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Q: この国で買い物をする時に店員さんか ら「Lay-bysできますよ。」と言われるこ とがありますが、Lay-bysとはいったいど んな仕組みでしょうか。
(45歳女性=主婦)

A: オーストラリアとニュージーランド で見かけるLay-bysとは、簡単に言えば 店との合意のもと割賦で消費者が商品 を購入する制度です。英国など他国で はLayawayと呼ばれる、似た制度があ るようで、日本語では「前金予約(割 賦)制」などと訳されます。

NSW州では関連州法(the Fair Trading Act NSW)上で同制度に関する規定がされており、同法上の定義では、①ある購入者がある商品を3回以上の割賦で、あるいは(購入合意書のタイトルに「Lay-bys」と記載されている場合において)2回以上の割賦で商品価格を支払い、また、②総額を支払い終えるまでその商品の受け渡しが行われないもの、とされています。

Lay-bysは書面による事前の合意が必要で、合意書には違約金など解約に関する条件も含め、購入に関するすべての条件が記載され、平易な文章で書かれていることが必須とされています。解読不能な文字や印字の合意書は無効となり得ます。

購入者はいつでもLay-bysをキャンセルすることができますが、その場合、店側は自らに落ち度がないケース(例えば上述の要件を満たしていない理由で合意書が無効であるとされた場合など)を除き、購入者に違約金を課すことができるようになっています。

この違約金としては、ある金額や一定のパーセンテージが上述の法律上で規定されているわけではなく、店側の状況に応じた妥当なコストを請求することが許されています。たとえば冬物のコートを6月にLay-bysで購入した購入者が9月にキャンセルした場合、シーズン末期になってのコートは定価で売りにくくなります。そうした場合は、値下げせざるを得ない金額は店側の妥当なコストとして認められるため、キャンセルした購入者の負担となるでしょう。キャンセルされた場合店側は、それまでに購入者が支払った金額のうち違約金を除いた全額の払い戻しをする必要があります。それまでに支払われた金額で違約金がカバーされない場合には、購入者に対する債権となります。

これに対して店側は①消費者が購入条件を守らなかった(一般に一定期間割賦支払いが行われないなど)、②店がビジネスをやめた、③店側の落ち度がないことを前提に、対象商品の引渡しが不可能になった(天災などの理由により)ことのいずれかの理由以外ではLay-bysをキャンセルできないようになっています。また、②と③の状況下では違約金の課金は認められないとされることでしょう。

なお、本記事は法律情報の提供を目的として作成されており、法律アドバイスとして利用されるためのものではありません。

 


 

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山本(青木)智子(やまもと ともこ)
Yamamoto Attorneys
 
 
NSW大学法学部・教養学部卒。International Lawyers Co-operativeのメンバーであるYamamoto Attorneysの代表として各種法務を遂行している

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