医療保険に加入する際注意する点

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Q:昨年、シドニーに駐在員として赴任してきた際に、十分検討をしないままに医療保険に加入しました。その時はビザ申請に必要な最低限の内容のみが補償される保険をかけましたが、今年の保険更新にあたっては、内容を見直してより自分の生活に即したものにしたいと思います。注意する点についてお聞かせください。

(48歳駐在員=男性)

A: ご質問にあります通り、2009年9月以降、主にサブクラス457(ビジネス・ビザ)の取得(新規、更新ともに)においてはDIACが定めている最低レベルの補償内容を持った医療保険への加入が義務付けられています。規定されている補償内容は、例えば年間補償限度額が1人当たり$1,000,000以上であること、公立病院での費用を補償すること、救急車費用を補償することなどがあり、同条件を満たした医療保険への加入を証明する書類をビザ申請の際に提示することが求められています。

同時に、該当ビザの期間中は継続して同様の保険に加入し続けることが求められているため、通常12カ月で契約が満了する医療保険も継続して契約更新をしていく必要があります。

最低限の条件を満たしていることは当然として、この医療保険はオーストラリア滞在中の万一の時に、安心して治療が受けられるような内容のものに加入しておくことが望ましいと言えます。ここでは、オーストラリアで現地手配する保険と日本から手配できる保険のそれぞれについて説明したいと思います。

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まず一般的なオーストラリア現地手配医療保険の主なメリットとしては、長期での同地滞在におけるニーズに即して補償内容が設計されている点(歯医者での治療費補償、検眼費用も含めた眼鏡の購入費用補償、妊娠出産関連費用補償など長期での海外生活に密着した補償が含まれていることが多い)や、現地で保険金請求も含めた対応が受けられる点、現地で契約の更新手続きなどができる点などが挙げられます。

反面、日本側から手配できる保険では、提携病院でキャッシュレス対応を受けられるなどのメリットもあります。

保険手配に際しては、ビザ申請に当たって求められている条件を満たしていることと合わせて、ご自身のライフスタイルや必要性に応じてどのような保険手配が適しているかを検討することが重要ですが、その際には補償対象としてどのような内容が含まれているのか(除外扱いとなるような特別な項目はないか)、もしもの際にどのような対応をしてもらえるのか、などについて事前に十分な説明を受け、納得した上で保険に加入することが大切でしょう。

医療費の高騰に伴い、医療保険の料金も年々上昇傾向にあります。決して安くはない保険料を支払うに見合うだけの補償内容とサービスを受けられるよう、注意して検討することが重要です。

 


 

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斉藤 大(さいとう だい)
 

エーオン・リスク・サービス・オーストラリア・ジャパン保険サービス部
世界最大手のリスク・コンサルタント会社豪州法人の日系専門部署で日々日系企業顧客の法人・個人保険アレンジ、事故処理などを担当

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