分かりやすく解説!為替の世界「外国為替証拠金取引(FX)とは? その1:レバレッジ」

分かりやすく解説!為替の世界

第10回 外国為替証拠金取引(FX)とは? その1:レバレッジ

Xは2000年代の始めから個人投資家に浸透し始め、夫以上に稼ぐ主婦トレーダーやリーマン・ショックで投資家が被った巨額の損失などが話題となり、投資に関心がない人たちにも広く知られるようなりました。ちなみに、FXという言葉は「Foreign Exchange」の略語で英語では外国為替全般を意味し、必ずしも証拠金取引のことだけを指す言葉ではありません。外国為替証拠金取引は英語では「Margin FX(forex)trading」と言います。

FXの一番の特徴は、手元資金の数倍の金額を取引できることです。証券会社などFXを提供するブローカーに証拠金を預けると、その何倍もの金額の外貨取引ができるようになります。例えば、1,000ドルの証拠金で10万ドル分の日本円を取引するという具合です。これが投資家にとってどんな利点をもたらすのか具体例で見てみましょう。

Aさんは1,000ドルを証券会社に預け、1ドル=80円の時、10万ドルを800万円に交換する取引をしました。1週間後、1ドル=78円になり、Aさんは800万円をドル(10万2,564ドル)に戻しました。

一方、BさんはAさんと同じ日に手持ちの1,000ドルを銀行で1ドル=80円で円(8万円)に両替しました。1週間後、1ドル=78円になった時、8万円をドル(1,025.64ドル)に両替しました。同じ元手でAさんは1週間で2,564ドルを稼ぎ、一方のBさんは25ドル64セントしか儲けがありませんでした。つまり、AさんはBさんの100倍儲けたのです。

このように手元資金の数倍の額で投資を行うことで投資効率を上げることをレバレッジと言います。住宅ローンを借りて投資用不動産を購入することもまたレバレッジを効かせた投資と言えます。

しかし、良いことばかりではありません。儲けが大きくなるということは、逆に損失も大きくなる可能性があります。上記の例が2円に円高ではなく、2円の円安だったら、Aさんは2,439ドルと元手の倍以上の損失を被り、一方のBさんは24.39ドルの損失ですむのです。

次回は、FXの仕組みについて書きたいと思います。


KVB Global Markets
取締役日本部門ヘッドチーフFXカスタマー・ディーラー
山田悟

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