オーストラリアの信用度格下げの可能性

オーストラリアの信用度格付けに危機

 連邦政府の期中経済財政見通しでオーストラリア経済が0.5%縮小したという発表でオーストラリアがこれまで維持してきた信用度格付けをAAAから格下げされる可能性が大きくなったと言われている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 ジェミースン・クート・ボンズの共同設立者、アンガス・クート氏は、「経済が鈍化しており、財政赤字も拡大している。世界のいくつかの大手信用度格付け会社の一つでもオーストラリアを格下げする可能性は30%から40%程度はある」と語っている。

 さらに、「この何週間かのできごとをみれば、2016年第3四半期のGDP成長率がマイナスになった。建設部門は過去15年間で最低だ。賃金上昇が止まっている。フルタイム雇用は減る一方だし、事業投資も情けない状態だ」として、「格下げが来週起きなくとも、2017年5月に政府の予算案に伴い財政状況が明らかになれば、何か大きな改革案でも実現しない限り格下げが起きるのは確実だ」と語っている。

 しかし、今年最後の連邦議会で繰り広げられた政府与党と野党・無所属諸派との間の対立を考えれば、政府が大きな改革案を実現することは難しい。

 クート氏は、「アメリカ、イギリス、ニュージーランド、フランスもAAAからAA+に格下げされたがだからと言って異変が起きているわけではない」と語っている。

 しかし、国内銀行から借金している場合、国内銀行も資金の25%から30%程度を海外の市場から借りており、連邦政府の信用度がAA+かそれ以下に下がった場合、銀行の信用度も引き下げられ、それに伴って国内銀行が海外市場から借りる際の金利が引き上げられ、それが国内の借り手にも影響してくる。ただし、クート氏は、「オーストラリアのソブリン・ボンドは今も世界の投資家から人気があり、政府の借り入れコストが大きく代わることは考えられない」としている。
■ソース
Australian credit rating: ‘Reasonably high’ chance AAA will be lost pre-Christmas

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