「あれはフェイク・ニュース」とトランプ氏

初の豪米首脳会談で良好な関係アピール

豪米首脳会談の舞台となった米海軍の退役空母「イントレピッド」。ニューヨーク市内ハドソン川に停留され、イントレピッド海上航空宇宙博物館として一般公開されている

豪米首脳会談の舞台となった米海軍の退役空母「イントレピッド」。現在はニューヨーク市内ハドソン川に停留され、イントレピッド海上航空宇宙博物館として利用されている




 訪米中のマルコム・ターンブル首相は現地時間の4日(豪東部時間5日)、ニューヨーク市内でドナルド・トランプ米大統領と初の豪米首脳会談を行った。両首脳は今年初めの電話会談で難民引き渡し協定をめぐり激しい口論になったと報じられ、豪米関係にすきま風が吹いたとされるが、トランプ氏は電話会談に関する報道について「フェイク・ニュース」(嘘のニュース)だと一蹴した。5日付の公共放送ABC(電子版)が伝えた。

 首脳会談は、ニューヨーク市内ハドソン川に浮かぶ米海軍の退役空母「イントレピッド」の艦上で行われた。トランプ氏は会談後、問題の電話会談について「君たち(報道陣)が誇張したんだ。僕たちは赤ん坊じゃない。電話会談は素晴らしかった。私の印象では、あれ(報道)はいささかフェイク・ニュースだ」と述べ、首脳間の緊密な関係をアピールした。トランプ氏はその上でオーストラリアについて「地球上で最も美しい場所の1つだ。友達もたくさんいる」と述べ、訪豪を実現させたい考えを示した。

 両首脳はその後、同艦上で開かれた珊瑚海海戦75周年を記念する夕食会に出席した。有名プロゴルフ選手のグレッグ・ノーマン氏やメディア王のルパート・マードック氏ら、オーストラリア出身の著名人や政財界の関係者が臨席した。

 珊瑚海海戦は75年前の1942年5月、オーストラリア北東沖の海域で日本軍と豪・米の連合軍の間で行われた史上初の空母同士の戦い。ターンブル氏はスピーチで同海戦について「勝利のために米国とオーストラリアの海軍兵と空軍兵600人以上が命を落とした。我々の自由は、敵(日本軍)と勇敢に戦った彼らにもたらされたものだ」と語り、豪米同盟の力強い絆を強調した。

 トランプ氏は、中東での豪国防軍の貢献に謝意を示した上で、「歴史と全能の神への信心を共有する2つの国(豪米)を愛している。旧交を温め、繁栄と恒久的な平和のために、末永い協力関係を誓う」と演説した。

 トランプ氏は同日、首都ワシントンの下院議会で選挙公約の「オバマケア」(医療保険制度改革)廃止法案を小差で可決に持ち込んだ。このため、ニューヨーク入りがずれ込み、首脳会談は予定より約3時間遅れて行われた。

 会談に先立ち、ターンブル氏はハリー・ハリス米太平洋軍司令官と会談し、緊迫する朝鮮半島情勢をはじめ安保問題について意見を交換した。ニューヨーク市警察の対テロ作戦司令部も視察した。



■ABC News
Donald Trump, Malcolm Turnbull meet after initial delay, President says reported testy relationship ‘fake news’

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