オーストラリア政府、中国人学者らのビザ取り消し

メディア高級社員ら対象で中国政府激怒

 中国政府の干渉が疑われる事件でNSW州政治家職員が豪政府情報部(ASIO)や連邦警察(AFP)の捜査を受けており、中国系メディアの高級社員らが対象になっており、また中国の有力な学者2人のビザが取り消されるなどの事件が起きている。

 この一連の事件で中国政府から激しい非難が出ている。一方、中国国内で中国系豪作家や中国メディア・アンカーが無期限に勾留されており、9月8日には逮捕の危険が流れていた豪人のABCとAFRのジャーナリストが外交官の交渉で無事にオーストラリアに帰国している。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 捜査について、ABCが中国大使館にコメントを求めたところ、中国大使館からは回答がなく、中国政府が国営メディアを通じて、「6月末に豪官憲がオーストラリア在住の4人の中国人ジャーナリストの自宅を秘密裏に家宅捜索した」として非難している。

 ABC放送は、AFPとASIOの合同捜査対象になっている中国メディア上級ジャーナリスト、学者の身許を突き止めており、the Australia bureau chief of China News Serviceの豪ビューロー・チーフのTao Shelan氏、China Radio Internationalのシドニー・ビューロー・チーフ、Li Dayong氏、中国人学者でメディア・コメンテータのChen Hong教授、オーストラリア研究学者のLi Jianjun氏となっている。

 AFP-ASIOの外国政府干渉問題タスクフォースは、中国共産党(CCP)が、NSW州議会労働党バックベンチのShaoquett Moselmane議員の元職員、John Zhang氏を使って、同議員事務所を通してNSW州議会に浸透を図っていた容疑を捜査している。

 AFPは、Zhang氏が中国系ソーシャル・メディアのWeChatを使ってMoselmane議員には中国政府の利益になるような政策を主張するようそそのかしてきたとしている。今回、AFPとASIOに挙げられたジャーナリストや学者はいずれもWeChatのグループだったとされている。しかし、Zhang氏はAFPの容疑を否認しており、連邦高裁で争うとしている。
■ソース
Australia revokes Chinese scholar visas and targets media officials, prompting furious China response

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