シドニー都心部街路に屋外テーブル認可の計画

パンデミック下のホスピタリティ業界救済策

 パンデミックで何か月も営業中止を続けてきたホスピタリティ業界を救済する施策として、シドニー市は一部の街路、小路の諸車通行止めの他、幹線道路は路側の駐車可区画をアル・フレスコ(屋外)ダイニング・スポットに指定変更するなどの案を出している。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)が伝えた。

 このホスピタリティ業界にはバーやレストラン、喫茶店も含まれ、サリー・ヒルズのクラウン・ストリートや都心部のピット・ストリートなどの大通りも対象になっている。

 これまでも地方自治体、州政府、業界リーダーがシドニー市経済の再賦活を呼びかけて動いていた。

 計画が実現すれば、ジョージ・ストリートと接続するバラック・ストリートは諸車通行止めになり、喫茶店やレストラン、バーはタンクストリー・ウェイ、ウィルモット・レーンなどに大きくテーブルを並べ、現在のコロナウイルス下の規制よりも大きく客を呼べるようになる。

 クロバー・ムーア・シドニー市長は、「この10年間、シドニー市は街路の敷石も改善し、小規模バーを支援し、ジョージ・ストリートまでの歩行者の流れを広げてきた。州政府との協力で役所手続きをさらに簡略化することができれば、小路、歩道、大通りを活性化し、長年描いてきた屋外ダイニングやライブ・パフォーマンスのある町並みのシドニー市が実現することになる」と語っている。

 ムーア市長は、9月18日のNSW州政府サミットでこの構想を発表し、「市内のバーはコロナウイルス規制で疲弊しており、ミュージシャンにギャラを払うこともできないが、政府にはそれができる」と語っている。

 シドニー・ビジネス会議所のキャサリン・オレーガン会頭も、「現在失業状態になっている才能豊かな文化・エンターテインメント部門を活用するためにも公共空間でのライブ・ミュージック・プログラムは重要だ」と語っている。

 その他にも、小売り部門の営業時間延長、公共交通機関の柔軟化や一部無料化、文化施設の営業時間延長などで、失業状態になっている労働力と消費者をシドニー市に引き戻す様々な案が話し合われた。

 ただし、NSW州地方自治体連合のリンダ・スコット会長は、「この計画が州各地の地方自治体カウンシルの権限を制限して、屋外ダイニングや公共空間利用を州全域一律に適用されることは望ましくない。地域によっては地方自治体カウンシルが地元民の利益のために細かく規制しなければならないこともある」と慎重論を唱えている。
■ソース
Streets, laneways and parking spots: City’s plan to turn venues inside out

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