VIC州政府ミカコス保健相恨みの辞任

州首相、ホテル隔離失策を大臣の不手際と証言

 9月26日、VIC州政府のジェニー・ミカコス保健相の辞任が伝えられた。ジェニファ・コート判事を委員長とする「ホテル隔離失策問題調査委員会」でダニエル・アンドルーズ州首相が、大半の責任を保健相にありと証言したための辞任となったが、保健相は辞任の声明で、「保健省が私にもっと情報を伝えてくれていれば」と述べている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 VIC州政府は海外帰国者ホテル隔離警備を民間に委託し、警備員の怠慢から帰国者のコロナウイルスがホテル従業員に感染し、メルボルンを中心とした地域に広がり、蔓延第二波となって大勢の感染者と死者を出した。7月に行われたゲノム解析ではVIC州内の感染者の99%がホテル隔離の海外帰国者と同一と判定されている。

 9月25日、アンドルーズ州首相が、「ホテル隔離の警備に民間警備会社を使うことを誰が決めたのか知らないが、ミカコス保健相が責任者ではないか」と証言した他、調査委員会で民間警備会社を使うことを誰が決めたのかを答えられる者がいなかった。

 この証言を受けて、ミカコス保健相は、「保健相として自分が責任者であることは認めるが私の行為が蔓延第二波を引き起こしたとは考えていない。しかし、州首相のあのような証言があった以上は保健相を務めることはできない」との声明を発表、州総督に辞表を提出した他、州議会議員からも辞職する意を明らかにしている。

 アンドルーズ州首相は、「ミカコス氏の辞任は正しい判断だ」と発表している。

 アンドルーズ証言より先に、コート調査委員会で、ミカコス保健相が、「ホテル隔離プログラムの設立に関しても、民間会社利用にしても、それ以後の実施状況に関しても一貫して何も知らされない状態が続いていた」と証言し、州保健社会福祉省のキム・ピーク事務次官も、「プログラムに関してすべての報告を大臣に伝えることはしていなかった」と証言している。

 ブラッド・ハザードNSW州保健相は、ミカコス保健相辞任を気の毒に思うとして、アンドルーズ州首相の調査委員会証言に疑義を呈し、「保健相が警察に直接関与を指示することができるはずはないだろう」として、州首相の関与があったのではないかとほのめかしている。
■ソース
Victorian Health Minister Jenny Mikakos resigns after Daniel Andrews’ coronavirus hotel quarantine inquiry testimony

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