2020年コロナウイルス経済復興予算発表その1

保守連合が公共事業予算で1兆ドルの赤字に

 10月6日、コロナウイルス蔓延のために延期になっていた2020年予算案が発表された。この予算案ではコロナウイルス経済刺激策など公共事業主導型の予算で財政赤字がオーストラリアとしては記録的な1兆ドルに達すると予想している。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 予算案では500億ドル規模の減税計画が前倒しで実施されることになり、国民の消費傾向を奨励して経済回復に向けようとしている。また、若年労働者賃金補助金制度なども盛り込まれており、保守連合が敢えて財政赤字に踏み込む予算案を組んだことは注目されているが、減税は中低所得者への金の配分ほどには経済刺激効果はないというのが大方のエコノミストの意見になっている。

 世界大恐慌以来最大の経済不況に直面して、コロナウイルス社会規制で失業した人々の救済と経済刺激策として、16歳から35歳未満までの失業者の雇用に40億ドルの予算を計上して補助金が用意される。

 その他にも、26億ドルの予算を計上して、高齢者、介護者、障害者援助受給者を対象に$500の現金給付で迅速な経済刺激策が図られている。また、23,000世帯の在宅高齢者介護パッケージも16億ドルの予算で用意される。

 現2021年度には財政赤字が2,130億ドルを超えると予想されている。

 政府の予測では、財政赤字は2024年にはGDPの44%に相当する9,660億ドルに達する見込みで、フライデンバーグ財相は、「この財政赤字は非常に大きな重荷ではあるが、現代で最大の困難に対して責任を持って対応するためには必要なことだ」としている。

 失業率は2020年12月には8%に達し、その後、今年度内に7.25%に落ち着くと予測されている。

 さらに、政府の経済予測は、コロナウイルス・ワクチンが早くとも2021年後半にならなければ出回らないとの予測に基づいている。

 また、国内州、準州の州境閉鎖は、WA州を除いて今年末までにはすべて解除されると予測している。

 海外留学生や流入移民は2021年後半にならなければ回復に向かわず、国際的な旅客交通は2021年後半も低レベルに留まると予想している。

 また、ワクチンが2021年7月以前に出回るようになれば、経済活動は340億ドル増加するが、ワクチンの市販化が進まず、さらにアウトブレークが発生するようなら今後2年間にわたって経済活動は550億ドル低下することになると予想している。
■ソース
Federal Budget 2020 reveals Australia headed to record debt of almost $1 trillion

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