ベレジクリアンNSW州首相、首相辞任を拒否

元腐敗自由党政治家と最近まで個人的関係

 ワガワガ選挙区選出のNSW州議会議員在任中に便宜を図る代償に金銭を受け取っていたダリル・マガイア元自由党政治家に対する腐敗摘発独立調査委員会(ICAC)の審理で、グラディス・ベレジクリアン現州首相が、「マガイアとは最近まで個人的関係があった」と証言した。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 ベレジクリアン州首相のマガイア氏との個人的関係はマガイア氏が収賄などの違法行為を認めて政界から追われた後も続いており、野党労働党のジョディ・マッケイ党首は、ベレジクリアン氏の行為は州首相として責任重大として州首相辞任を求めているが、自由党閣僚は州首相を「コロナウイルス対策で昼夜を別たず尽力する高潔な人物。個人的関係は個人の問題。政治とは別」として、擁護している。

 2人の個人的関係は2015年以来5年間続いており、2018年にマガイア氏が議員辞職に追い込まれた後も続き、1か月前に別れたと証言している。

 ICACでの証言の後、記者会見を開いたベレジクリアン州首相は、「人生でもっとも難しい時期だ。長年マガイア氏を信頼していたのが間違いだった。こうなることが分かっていれば同じ間違いを繰り返すことはしない」と語っている。

 州首相は個人的な間違いをみとめはしたが、「州首相辞任」要求に対しては、「自分は何も不正行為はしていない」として、辞任を拒否している。

 州首相は、マガイアとの関係は家族も気づいてなかった。しかし、マガイア汚職事件がICACの調査の対象になることが浮かび上がってきた時、マガイアとの関係は続けられない。連絡も完全に切ってしまわなければならないと考え、1か月前に完全に別れた」と語っている。

 ICACの証言席で、2017年9月にマガイアとベレジクリアン州首相との電話会話で、シドニー第二空港用地のバジェリーズ・クリークの不動産取引でマガイアが大儲けし、150万ドルの負債を返済することができるようになることを打ち明けており、さらに数日後に、電話でマガイアが「取引が成立した」と語ったのに対して、ベレジクリアン州首相は、「そんなことは知りたくない」と答えている。

 しかし、マガイア議員(当時)が、中国人の労働移民を労働なしで地域移民ビザを斡旋したことが明らかになった時には「驚き、いやな気持ちになった」とICACの席で証言しているが、ベレジクリアン州首相はその後も個人的関係を続けていた。
■ソース
NSW Premier Gladys Berejiklian refuses to resign after Daryl Maguire ICAC bombshell

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