連邦・VIC州のコミュニケーション断絶あらわに

NZからの旅客、メルボルンで捕捉できず

 ニュージーランド(NZ)からNSW州、NTへの旅客は14日間のホテル隔離を免除される「トランス・タスマン・バブル」協定が始まったが、協定に加わっていないVIC州への海外旅客は従来通り14日間のホテル隔離が義務づけられている。しかし、10月16日にメルボルンに到着したNZ旅客はシドニーからの国内線を利用しているため、VIC州当局がNZ旅客を捕捉することができなかった。

 連邦は翌日になって入国カードをVIC州政府に手渡している。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 連邦保守連合政権とVIC州労働党政権とのコミュニケーション断絶はコロナウイルスが連邦政府の管轄する民間高齢者介護施設で猛威を振るい数百人の犠牲者を出した時にVIC州政府が十分に対応できなかった事態に浮き彫りにされている。

 ダニエル・アンドルーズVIC州首相は、「NZからの旅客はシドニー空港で入国カードを国境警備部税関に渡して国内線でメルボルン空港に入っており、VIC州当局には、16日夜に到着したNZからの17人の旅客を捕捉し、ホテル隔離を命じる権限がなく、そのまま市内に散っていくのを見逃す他なかった。17人は今もVIC州内にいる。ここでシステムが大きな破綻を示した」と発言した。

 アンドルーズVIC州首相は、スコット・モリソン連邦首相に宛て、「このような事態が起きるべきではなかった。今後、NZ旅客をVIC州に入らせないように図ってもらいたい」との書簡を送っている。

 これに対して、アラン・タッジ移民相代理は、「今朝のVIC州首相の発言を注意をそらせるための発言だ。VIC州政府は規制緩和すべきだ。ロックダウンのために深刻な精神衛生問題が起きている。VIC州はNSW州と同様に規制解除を進めるべきだ」と語ったが、NZ旅客の入国カードをVIC州政府に手渡したのはNZ旅客が入国した翌日の17日正午前だったと認めている。
■ソース
New Zealand travellers who flew to Melbourne via Sydney still in Victoria, authorities say

Alan Tudge says passenger cards have been handed to Victorian authorities

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