「キャッシュレス福祉カードは恥辱と罪悪感与えるだけ」

自由党連邦議員、自党連邦首相に厳しい苦言

 保守連合政治家が福祉に厳しいというのは伝統的だが、保守連合連邦政権が打ち出してきた、福祉金の使途などを制限し、現金の授受をなくした「キャッシュレス福祉カード」に対して、保守連合内の自由党連邦議員が、「この制度は福祉受給者に恥辱と罪悪感を与えるだけ」と厳しい苦言を呈している。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)が伝えた。

 TAS州北東部のバス選挙区選出のブリジェット・アーチャー連邦下院議員が議会で、「キャッシュレス福祉デビット・カードは処罰的であり、個人の責任感を重んじるという自由党の価値観にとっても非倫理的だ。このデビット・カード制度には賛成できないし、これ以上、適用を広げることには反対だ」と発言した。

 さらに、「政府が福祉金の使い方を細かく制限することは、受給者がこうむっている社会的不利益の問題を解消する役には立たず、せいぜい弥縫策でしかない。人間が陥る問題に対して恥辱と罪悪感を与えるなら、助けるつもりでいる人々をさらに遠くに追いやるだけだ。また、福祉受給者のお金が地元に回らないようにする制度だ」と語っている。

 政府の「キャッシュレス福祉デビット・カード」は、福祉金の80%をデビット・カード口座に振り込み、受給者はそのカードを特定の小売店でしか使えず、また、アルコール、賭博には使えず、現金化もできないようになっている。現在は、SA州のセデュナ地域、WA州の東キンバリー、金鉱地域、QLD州のバンダバーグ、ハービー・ベイ地域で試験実施段階にあるが、保守連合政府はこの制度をゆくゆくは全国に広げるつもりでいる。

 このような与党内の批判に対して、スコット・モリソン連邦首相は、「与党保守連合議員は誰でも私の事務室に来て懸念を話し合うことができるし、どんな意見でも言っていい。しかし、チームのメンバーの責任として、最終的には政府がその政策を遂行することを支持しなければならない」と反論している。

 野党労働党のリンダ・バーニー社会福祉問題スポークスウーマンは、「アーチャー議員の反対が明らかになった後では、政府はこの福祉デビット・カード・プログラムをTAS州で広げることはしないだろう。ブリジェットは地元民の気持ちを良く理解している」と語っている。

 労働党は、このカード制度を一律義務化することに反対しており、現在の試験段階が恒久化することにも反対している。
■ソース
‘Inciting shame and guilt’: Liberal MPs warn Morrison off cashless welfare card

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