州首相、大シドニー地域規制緩和の考え示す
1月15日、NSW州は2日連続でコロナウイルス市中感染者ゼロを記録しており、グラディス・ベレジクリアンNSW州首相は条件が満たされれば来週にも大シドニー地域の規制を緩和する考えがあることを示した。
ABC放送(電子版)が伝えた。
NSW州では1月14日午後8時までの24時間に16,000人が検査を受けたが、ベレジクリアン州首相は、「市中感染ゼロが続いても、1日の検査回数が増えない限り、大シドニー地域の規制を緩和することはできない」と語った。
また、緩和対象になる規制項目について、個別項目を選んで緩和するのではなく、大シドニー地域で全体的にまんべんなく緩和したい。しかし、1日の受検者数が増えない限り、大幅な緩和は難しいとしている。
1月14日にはシドニー都市圏西部、ウェザリル・パークのショッピング・センターで51歳と39歳の2人組の男がマスクを着用していないのを見とがめた警察官がマスク着用を求めたところ、警察官に暴行したと発表されている。しかし、2人は数件の容疑で起訴されている。
ベレジクリアン州首相は、「とんでもない事件だ。警察官は市民の安全を守るために働いているのに、その警察官に暴行するなどとは言語道断」と語っている。
また、ブラッド・ハザード保健相も、「マスクを着用できない医学的な理由がない限り、マスク着用を拒否するというのは傲慢で身勝手で愚かな行為だ。公衆衛生令に従うことを拒否した男達を当局は厳罰に処してもらいたい」と発言している。
また、ベレジクリアン州首相は、QLD州などで取り沙汰されている都市圏から離れた地域のホテル隔離案について、「空港から長時間バスで運ばれているうちに他の乗客から感染する可能性が高い」などの反対理由を述べている。
■ソース
Zero local coronavirus cases in NSW as Premier Gladys Berejiklian flags easing restrictions in Greater Sydney