ソーラーパネルの安全装置で出火の危険5倍に

火災時の消防士の感電事故防ぐ機器の不調で

 過去3年で住宅の屋根のソーラー・パネルの安全検査率が下がっており、一方で、ソーラーパネルから出火する事故が500%以上も跳ね上がっている。しかも、その出火原因になっているのが、火災時に消防士が放水を伝ってソーラーパネルの発電する電気に感電することを防ぐ安全装置だということが問題になっている。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)が伝えた。

 これはNSW州消防救助局のデータでソーラーパネル火災を比較したもので、2020年には139件起きているが、2018年には22件、2019年には56件だった。しかも2021年には1月1日から1月26日までに18件のソーラーパネル火災が起きている。

 この安全装置は、ソーラーパネルの発電する直流電気を家庭の電灯線から絶縁する「直流絶縁スイッチ」で、消防士らはこの装置が出火原因になることが多いと証言しており、連邦のClean Energy Regulatorも、2021年後半には現在義務づけられているこの装置の設置を任意化するよう提案している。

 NSW州消防救助局火災調査研究班のグレアム・キングスランド消防監は、「ソーラーパネルの出火が増えていることは問題だ。そのほとんどは設置時や製造時の不良で水がしみこむことが原因している。消防士を守るための機器が火災で消防士のリスクを高めているというのは皮肉と言う他ない。当局としては、この機器の火災が家に燃え移ったり、人身の被害が起きることを防ぐために努力している」と語っている。

 連邦の管理当局、Clean Energy Regulatorによると、NSW州では2020年に101,224セットが設置されている。その間、2020年6月末までの1年間の設置ソーラーパネル抜き打ち検査は619か所しか行われておらず、前年の954か所から大きく落ち込んでいる。

 Clean Energy Regulatorの広報担当者は検査率が著しく落ちていることを認めているが、「十分な回数の検査を行っている。また、検査で危険が認められるシステムの数は減少傾向にあるとしている。

 また、欠陥ソーラーパネル工事の場合、工事者に対する罰金措置や改善命令は州、準州の管轄になるため、Clean Energy Regulatorは欠陥工事や欠陥システムを発見しても何もできないと語っている。しかも、ソーラーパネル設置に関しては複数の官庁が関わってくる複雑な規制があると説明している。
■ソース
‘The irony’s not lost on me’: Solar panel safety device led to 500 per cent rise in rooftop fires

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