NSW州の海岸に「カツオノエボシ」来襲の季節

致命傷にはならないが既に被害者続出

 海面に浮き出た帆のような浮き袋で風に吹かれて移動するという奇妙なクラゲのような生き物、「カツオノエボシ」が今年もNSW州の海岸に流れ着いており、刺される人が多く出ていると報じられている。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)が伝えた。

 カツオノエボシは英語ではPortugese Man o’ Warと呼ばれているが、オーストラリアではblue bottleの名前で知られており、全体に透き通った青っぽい色をしており、刺されると激痛がするため、日本では電気くらげの異名がある。世界では毒による死亡例もあるが、オーストラリアでは死亡例はない。また、この生物はクラゲではなく、ヒドロ虫の集合体という珍しい生き物。

 このカツオノエボシが2月5日の夜に一晩吹き続けた北東の風に吹かれてNSW州の海岸に流れ着いてと伝えられている。

 2月6日に報告されたのはシドニー地域ではナラビーン、マンリー、ボンダイ、マルーブラなどのビーチで、他にも北はテリガル、南はジェロアまでカツオノエボシが見つかっている。

 サーフ・ライフ・セービング・オーストラリアのシドニー支部、マット・スプーナー支部長によると、「天候によって異常な数が打ち上げられており、そのため、海水浴客がすでに大勢刺されており、みんな海に入れないでいる。それにどれだけの人が刺されたのかも分からない」と語っている。

 ただし、風向きが西に移動しており、明日までにはカツオノエボシは沖に吹き流されるだろうと期待されている。

 NSW大学の海洋生態学環境毒物学教授のエマ・ジョンストン博士は、「この生物は海洋性ポリープと呼ばれるもので、海面近くに共棲しており、青色の浮き袋はカモフラージュともサンスクリーンとも考えられている。打ち上げられた個体が干からびてしまってもトゲはまだ刺す能力がある。ただし、オーストラリア近海のカツオノエボシは北半球のものに比べると毒性も弱く、オーストラリアでは死者は出ていない」と語っている。

 刺された場合には、まず患者を日陰で休ませ、患部を海水で洗って刺さっているトゲを抜く。指で抜いても大丈夫。患部を摂氏40度程度の湯につける。もし、それで痛みが治まらない場合や湯が手に入らない場合は氷などで冷やしても効果がある。

 民間療法とされている尿やソフトドリンクをかけるというのは効果がない。
■ソース
‘Large numbers are being stung’: Bluebottle invasion hits Sydney’s beaches

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