ジョイス国民党議員公約の利水ダム「欠陥計画」

生産性委員会が「予算の無駄遣い」と計画批判

 バーナビー・ジョイス国民党議員が2016年選挙時に公約した利水ダム計画が生産性委員会の審査で、「まったく夢想的な税金の無駄遣い」と批判されている。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)が伝えた。

 この利水ダム計画は、NSW州タムワース南東のピール川渓谷に建設計画のある22.5ギガリットルのダムで、現在のダンゴワン・ダムの代わりにNSW州と連邦が4億8400万ドルを計上して計画しているが工事着手前からすでに生産性委員会が、予算オーバー、欠陥計画、地域の利水の必要性に照らして公費の無駄遣いなどと厳しく指摘している。

 生産性委員会は全国水資源政策調査報告書の草案で同ダム建設計画を「欠陥計画」ときめつけたもの。

 2016年の選挙公約でジョイス議員は、85万ドルをかけたダム建設実現可能性調査も約束し、州、連邦のダム建設予算も当初は1億5,000万ドルだったがダム設計が具体化するにつれて膨張し、遂に4億8400万ドルに膨れ上がっていた。実現可能性調査が終わり次第着工し、竣工すればタムワースの35,000人の生活用水をまかなうはずだった。

 生産性委員会の報告書は、「タムワースの生活用水を増やす手段としては経費が大きすぎる」としている。

 2019年、全国的な旱魃を緩和するためとして、連邦政府のスコット・モリソン(自由党)首相とマイケル・マコーマック(国民党)副首相が「全国水資源網」計画を約束した。しかし、生産性委員会は、「この計画は税金で民間部門を援助する結果になりかねない」と批判している。

 また、「連邦政府の水資源計画は都市部の渇水を招きかねない。政府は、地域の取水権所有者から年間総額1,000万ドル未満で新規計画のダムと同量の水を買い上げることができる」と述べている。

 タムワース地域への水資源供給強化にダム建設を不要とする選択肢は最初の実現可能性調査で除外されていた。そのため、政府は、農家への水供給にダム建設の利益を強調していたが、委員会の試算では4億8400万ドルをかけたダム建設の利益は年間1,100万ドルにしかならず、余剰の水量が農家に配分されるとしても、1メガリットル当たり6万ドルという金額になり、現行の1メガリットル当たり$1341という価格とは桁外れの高価な水になる。このような価格で水を買う潅漑農家はないだろう。プロジェクトの構想の貧しさを浮き彫りにする数字だ」と厳しく批判している。
■ソース
Costly with ‘illusory’ promise of new water: NSW’s $484m dam declared a dud

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