現連邦閣僚に過去の強姦事件の疑惑

一旦取り下げた被害者は2年前に自殺

 1988年に起きたとされる強姦事件を詳述した匿名の手紙が、2人の野党女性連邦議員の手許に届いており、手紙で名指されている強姦加害者は現在保守連合連邦政府閣僚を務めている。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)が伝えた。

 手紙には被害者とされる女性の証言書が添えられており、受け取ったペニー・ウォン労働党上院議員とセーラ・ハンソン=ヤング緑の党上院議員は、この手紙を警察に送った。

 豪連邦警察(AFP)のリース・カーショウ長官は、連邦議会全議員に向けて、「犯罪があったとする申し立てがあれば直ちに警察に届けるべき。通報が遅れれば事件の再発にもつながる」と指示している。

 連邦議会では元リンダ・レイノルズ国防相事務所職員のブリッタニー・ヒギンズ氏が、2019年3月に他の職員らと飲んだ後泥酔し、男子職員にレイノルズ大臣執務室に連れ込まれて強姦されたとAFPに訴えており、他にも連邦議会女性職員3人が性的被害を訴えるなどしており、政府は議会内の職場文化風土を調査する独立調査委員会設立を進めている。

 手紙の被害者とされる女性(2020年6月24日SA州アデレードの自宅で自殺、49)は、2020年2月、NSW州警察に「1988年に強姦された。加害者はその後政界入りし、現在、連邦閣僚になっている」と訴えており、一件はNSW州警察の「虐待・性犯罪捜査班」に報告され、ストライク・フォース・ウィンダラの捜査員が捜査を始めた。しかし、訴えた女性は公式の調書作成前に自殺したため、捜査は中断されている。一方、SA州警察は検視法廷に提出する報告書の作成途中にある。

 ウォン上院議員は、「被害者はNSW州とSA州の警察に被害届を出している。そのため、手紙を両警察に送った他、現在進められている議員事務室を巻き込んだ訴えの捜査に役立つかと考え、AFPにも手紙のコピーを送った。また、スコット・モリソン連邦首相とハンソン=ヤング上院議員には手紙に関して私の取った手続きを知らせておいた。この訴えに関して適切な処置が行われることを希望している」と語っている。

 ABC放送ジャーナリストのルイーズ・ミリガン氏が2月26日夕刻にこの手紙を報道しており、「手紙は匿名だが、警察に強姦を訴えた女性の友人(複数)としている。手紙は、首相宛に、ダイソン・ヘイドンに対して行われたような独立調査委員会による調査が行われるよう要求しており、ミリガン氏は、「被害女性は2020年6月に自殺しているため、親告罪の強姦については警察は捜査できない」としている。

 AFPは事件捜査についてメディアに発表していない。
■ソース
Historical rape allegations against cabinet minister referred to police

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